船明神山が招きます。
今日(10/8)は、安達太良へ。
早朝から隣組の作場道~農道の生々しい猪の犯跡?を修復、軽く土木作業。
終えて朝餉。さてさて、何所へ行くにも、時間は遅く、中途半端です。
近場でそれなりの足の負荷となれば、やはり、安達太良かな?
予報は良いし、初雪の飯豊を拝することがかなえば、この上ない仕合せ。
~などど、夢想しつつ?いそいそと奥岳へ向かいましたが・・・(笑)
岳温泉から奥岳のスキー場へと上がると、よもやのノロノロ、渋滞?
スキー場の駐車場に近づくと、『第1駐車場/本日有料日』の看板あり。
迷わず?「無料」の第2駐車場へタ~ンするも、既に満車状態。
何とか隙間を見つけて、ホッ。
車、クルマ、くるま~流石の連休、他県ナンバーがズラリ。
迂闊?浅はか?~この時季の奥岳は経験がなく、これほどとは思い及ばず。
覚悟して、この人込みをかきわけ?登るしかなさそうです。
五葉松平経由だと、薬師岳から先でゴンドラ利用者と合流、渋滞は必至。
くろがね小屋経由で。
くろがね小屋が見えて来ました。
建替えのため休業中のくろがね小屋。2025年完成予定とか。
今年は小屋までの電源引込工事がメイン、解体はその後?
馬ノ背に突き上げたい衝動にかられますが・・・
どの山も紅葉は遅れている様子。
今年は猛暑で葉っぱさんもバテ気味、綺麗に発色できるでしょうか?
一息入れて、おにぎり1個。(+菓子パン半分)
重い腰を上げて、いざ。
あの白を、雪だと錯覚しそうです。
篭山の先には福島市。下界は予報通り「晴れ」の様子・・・
人物が入らぬ様にカメラを構えますが、本日は、ムリ、無理。
登山者が多すぎて、そんなタイミングなどありません。
峰ノ辻着。
雲が微妙に絡みます。
矢筈森で稜線に起ちましょう。
稜線に起てば、大地の懊悩の痕跡。
宙宇の創造、沼ノ平の粛然に合せられます。
安達太良の山頂に目を遣ると・・・何とも賑やか。
今日は、お客様の日。私なんぞが行って密度を高めるのは憚られます。
人があまりいない船明神辺りでのんびりするとしましょう。
石筵分岐を越えて、いよいよ船明神。凛々しい立ち姿。
ふ~、船明神山を頂きました。
ザックを下して、大休止。おにぎりを頬張りながら、しばし、眺覧、周覧。
残念ながら、飯豊は雲陰、雲裏。吾妻も・・・
沼ノ平の響に、耳澄ませます。
稜線にはたくさんの登山者。ここからも見てとれます。
「且く山客に向ひて笑ふ 君と素心を論ぜん・・・」とは李白。
お一人おひとり、どんな思いで、この山へ登ってこられたのでしょう。
昨日(10/7)、那須朝日岳での遭難事故が報じられました。みなさん、私と同年代。
登山を改めて自覚したころ、登山の教科書で基本知識をお浚いしました。
その中で詳しく扱われていたのが、1989年10/8の立山中高年大量遭難事故。
山は生命を戴く処で、命を落とす所ではない~では、どうする?
そして、その記憶が薄れて来ると、2009年トムラウシ遭難事故が発生。
この頃は、やはり、その記憶が薄れてきていました。
低体温症~疲労凍死は、それに至る経緯は、ちょっとした過信からなのか?
或は高ぶり、高を括る心的態度からなのか。
若いうちは体がその判断の甘さを補ってくれるかも知れない。でも、老いは。
天然の慈愛、その寛大、その忍耐は、
私たちを謙遜へと導くためのものであることに思いを致したい・・・。
お亡くなりになった方々のご冥福を、衷心よりお祈り申し上げます。
~この稜線には、那須に勝るとも劣らぬ暴風が吹き荒れます。
天上には、まなざし。"Grace be with you".
いい時間を過ごせました。感謝。
帰るとしましょう。
みんな、お山に愛でられますように。
後は、すたこら。
烏川のねぎらいエ~ルに与って・・・
無事の下山、
素心の山路に
感謝、感謝。
fin