耳すませば、いいでのこえ。
今日(8/27)は、磐梯山へ。
あれこれ迷った時は、やはり気が置けないこの山に。
天気は、天の気持ち。
久しぶりの裏磐梯スキー場。
ゲレンデにはススキが秋を告げているのですが・・・いざ。
今日は新しい地下足袋の履き初め。
ピン無しの一般的なものなのでゴム底は薄く、大地がリアル。
素足に近い感覚は大地を畏れさせます。
時計回りの周回へ。
気になって吾妻?~やはり、稜線は不安定。
歩一歩、火口壁へ。
朝陽の頌に唱を合せる、天狗岩。
「天を仰げ、天から生きよ」~倦まず弛まず呼ばわります。
火口原で、しばし黙想。
imagine・・・ここに、小磐梯があった。
1888年7月15日の大爆発により、小磐梯は山体崩壊。
一体、どれほどの力が働いたのだろう。
噴火を繰り返しては、魔者の住む山として恐れられ、
その噴煙に、病脳山、懊悩山と呼ばしめた。
天狗岩はその顛末を証言します。「耳ある者は聴け」。
最後のツメは急勾配。45度、それ以上?
ヤマハハコの激を頂戴して、ハァハァゼェゼェ?
ひと息入れれば、峰々からの響。
さやけきいいで。いいでが心をやさしく昂ぶらせます。
こうしてハァハァゼェゼェのぼれるのは、しあわせなこと。
のぼれる環境があるのは、ありがたいこと。
わたしのご恩返しは、喜び、足りて、人を憎まないことです。
山のように、星のように、花のように、輝いて、喜びの香を放つ・・・
私の運歩が、ひとつの称名であるなら、こんなうれしいことはありません。
飯豊の祈りは、"Grace be with you".
分岐へと上りきると、すでに雲さんが統べる世界。
途中から雲がどんどんわいてきていたので、やはりというか・・・
でも、ギリギリセーフというべきか?飯豊にあえてよかった。
~櫛ヶ峰は呼んでいませんね。(笑)
ダイモンジ君の慰撫、慰待に与って・・・いざ、山頂。
新しい地下足袋で、抜き足、差し足、忍び足?山頂は、直ぐ其処。
ふ~、大磐梯を頂きました。
時折、青白くはなるものの、乳白色の世界・・・
お花と語らいながら、しばし、飲み食い。
「かなしいのでもいい
よろこばしいのでもいい
こころはうごいておれよ
なまなましく
かんがえておれよ」
(八木重吉)
いい時間を過ごせました。感謝。帰るとしましょう。
弘法清水でお土産に2リットル。
さて、分岐。櫛ヶ峰は呼んでない様なので?予定通り、銅沼経由に。
ウメバチソウに元気を頂戴して、いざ。
銅沼に寄ると~何となんと、干上がってます。
それなりに降雨はあったのでしょうが、それ以上に、陽射しは獰猛だったのでしょう。
歩いて向こう側に行けそう?
猛暑が、もっともっと続けば、完全に干上がるかもしれません。
どうなってるんだ?と岩が問いかけます。
後は、すたこら。
天狗岩のねぎらいエ~ルに与って・・・
無事の下山、
歓愉の山路に、
感謝、感謝。
fin