あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/歓愉 2023年8月27日

耳すませば、いいでのこえ。

 

 

今日(8/27)は、磐梯山へ。

あれこれ迷った時は、やはり気が置けないこの山に。

天気は、天の気持ち。

 

 

久しぶりの裏磐梯スキー場。

ゲレンデにはススキが秋を告げているのですが・・・いざ。

 

今日は新しい地下足袋の履き初め。

ピン無しの一般的なものなのでゴム底は薄く、大地がリアル。

素足に近い感覚は大地を畏れさせます。

 

時計回りの周回へ。

 

気になって吾妻?~やはり、稜線は不安定。

 

歩一歩、火口壁へ。

 

朝陽の頌に唱を合せる、天狗岩。

 

「天を仰げ、天から生きよ」~倦まず弛まず呼ばわります。

 

火口原で、しばし黙想。

 

imagine・・・ここに、小磐梯があった。

 

 

1888年7月15日の大爆発により、小磐梯は山体崩壊。

一体、どれほどの力が働いたのだろう。

 

 

噴火を繰り返しては、魔者の住む山として恐れられ、

その噴煙に、病脳山、懊悩山と呼ばしめた。

 

天狗岩はその顛末を証言します。「耳ある者は聴け」。

 

最後のツメは急勾配。45度、それ以上?

 

ヤマハハコの激を頂戴して、ハァハァゼェゼェ?

 

ひと息入れれば、峰々からの響。

 

 

さやけきいいで。いいでが心をやさしく昂ぶらせます。

こうしてハァハァゼェゼェのぼれるのは、しあわせなこと。

のぼれる環境があるのは、ありがたいこと。

わたしのご恩返しは、喜び、足りて、人を憎まないことです。

山のように、星のように、花のように、輝いて、喜びの香を放つ・・・

私の運歩が、ひとつの称名であるなら、こんなうれしいことはありません。

 

 

飯豊の祈りは、"Grace be with you".

 

分岐へと上りきると、すでに雲さんが統べる世界。

途中から雲がどんどんわいてきていたので、やはりというか・・・

でも、ギリギリセーフというべきか?飯豊にあえてよかった。

~櫛ヶ峰は呼んでいませんね。(笑)

 

ダイモンジ君の慰撫、慰待に与って・・・いざ、山頂。

 

新しい地下足袋で、抜き足、差し足、忍び足?山頂は、直ぐ其処。

 

ふ~、大磐梯を頂きました。

時折、青白くはなるものの、乳白色の世界・・・

 

お花と語らいながら、しばし、飲み食い。

 

「かなしいのでもいい

よろこばしいのでもいい

こころはうごいておれよ

なまなましく

かんがえておれよ」

八木重吉

 

 

 

いい時間を過ごせました。感謝。帰るとしましょう。

 

弘法清水でお土産に2リットル。

さて、分岐。櫛ヶ峰は呼んでない様なので?予定通り、銅沼経由に。

 

ウメバチソウに元気を頂戴して、いざ。

 

銅沼に寄ると~何となんと、干上がってます。

それなりに降雨はあったのでしょうが、それ以上に、陽射しは獰猛だったのでしょう。

 

歩いて向こう側に行けそう?

 

猛暑が、もっともっと続けば、完全に干上がるかもしれません。

 

どうなってるんだ?と岩が問いかけます。

 

後は、すたこら。

 

天狗岩のねぎらいエ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

歓愉の山路に、

感謝、感謝。

 

fin