石転ビ沢~白龍のペルソナ。
今日(10/20)は飯豊、門内岳へ。
日帰りとは言え何とか遠出が出来そうな按配です。
6月に川入から飯豊に入っていますので、今回はひさしぶりに小国町、天狗平から。
飯豊の香、その慈愛と峻厳。鈍り切った心体は悲鳴?でしたが、
生命の恵みに存分に浴しました。
(↑梶川尾根~↓丸森尾根/天平発04:31~06:01湯沢峰~08:11梶川峰~09:07着「門内岳」発10:12~11:05地神山~12:01丸森峰~13:07夫婦清水~14:20天狗平着)
(00:20自宅発~04:11天狗平着。身繕いをし、04:31尾根取付き)
楢の木曲り。白んで来た空。
もう、ヘッデンは不要。秋色が目にやさしい。
湯沢峰着。ご来光。
大嵓尾根。飯豊本山はまだ布団をかぶってます。
梅花皮岳、北股岳も。
そそり立つ梶川峰。ん~、ため息。
朝陽の祝福に応える山肌。
滝見場着。
石転ビ沢、見参。二年ぶりです。
所々に雪塊。
目に鮮やかな紅葉が、目に見えぬ白龍のペルソナを称えています。
五郎清水を過ぎ、ひと息。もう磐梯山一つ分は働いたかな?
雲気、雲興。予報は当てにせず。
梶川峰着。急勾配から解かれます。
頑張る長靴くん。
元気印の越後の岳人さんが、私を抜き去って行きました。
私は保全の成果を確認しながら、のたりのたり。
この辺りは何度も保全の手が入っています。
もし、何もしていなかったら、とてもこの景観は保てていない・・・。
残念ながら、主稜線は雲陰、雲裏。
扇ノ地紙が、間近。
かろうじて北の稜線に恵まれました。
扇ノ地紙着。
地神山、北の地神の目迎に与ります。
標識へと上がれば・・・そこは、主稜線の上。
二つ峰に御挨拶。ご無沙汰です。
北方への稜線。 地神山、そして北の地神。
二つ峰。独特の個性が耀ります。
ツンと尖って凛々しい、二の峰。
愉しい稜線漫歩の始まり。
門内岳、そして直下の門内小屋が見えてきました。
この坂を上り切れば・・・
門内小屋です。
あろうことか、最後の大きな段差で太腿にかなりの痛みが走り、攣ってしまった。
「どうしてここで?」と「やっぱりな」の思いが交錯、思い当たる節があまた。
ん~、さて如何したものか。
時間的に北股岳は射程範囲、余裕だけれど、なにしろ降りはあの丸森尾根。
足の状態が半端では撥ねつけられてしまうこと必定。大事を取れ(!)。
「弱さ」は「弱さ」。素直に受け止め、今後の精進に期せばよいではないか。
・・・・・
門内岳を本日の「山頂」とします。
水を、調達。湯を沸かし、小屋でラーメンタイム。
そうこうしていると、ガスが段々と・・・
折れた心に、お山の慰撫、慰待。
「おまえはわたしの恵みで十分だ。
弱さにおいてこそ、力は余すところなく発揮されるのだ」
との響あり。
弱さがあっても、災難に遭っても、それでいい。
弱っているときこそおまえは強いのだと。
『門内岳/恵撫(後篇)』に続きます。