グショグショの私を麗雅で迎えてくれた、鉄山。
そして箕輪山。
今日(10/12)は安達太良、鉄山へ。(~僧悟台を踏んで)
この頃は思うように足をのばせず、紅葉らしい紅葉は未だ目の当たりにせず。
昨日は所用有って山は「×」、遠出はかなわないので、近場を漁るしかありません。
とはいっても安達太良の紅葉はつとに有名、折り紙つき。むしろ近場の特権ですね。
予報は芳しくなく、初めて「てんくら」をのぞいてみたら、何と、安達太良は「A」。
試しに?信じてみたのですが、大外れ。初っ端から、ず~っと!雨でした。(笑)
塩沢口。そぼ降る雨の中、そのうち晴れるさと傘をさし、粋に?
馬返しから湯川へ降って、丸木橋を渡り・・・
僧悟台への勾配に取り付きます。
枝沢の水量は豊か。この雨はかなり降り続いている様です。
雨がしとしと。~こんな雰囲気、嫌いじゃないです。
湿度100%?急登に汗を絞られ、やっと、ゆるやかに。
僧悟台の域内に入りました?
ん~何やら懐かしい。
この径、一度歩いてはいるのですが、~いつだったか思い出せないほど昔の話。
秋を頌う、葉っぱさんたち。
詩の表白の様な・・・ 潔さ。
登山道は沢状態。長靴で来て良かった。
この秋の詩を、誰か翻訳してくれないか。
そうそう、こんな場処あったっけ。
紅葉黄葉の目迎に与ります。
俄に雲が薄らぐと、全面に紅葉のスクリーンが。
鉄山~箕輪山の稜線がかすかに・・・。
全山紅葉とはこのこと。みごとなまでの秋の大宴・・・
麗閑、雨もまたよし。
「草をふみしだいてゆくと
秋がそっとてのひらをひらいて
わたしをてのひらへのせ
その胸のあたりへかざってくださるようなきがしてくる」
・・・八木重吉の詩がよぎります。
縦走路分岐、笹平着。
当初、箕輪山を考えていましたが、これではラーメンどころではありません。
とにかく、ゆっくり息めるところ・・・
鉄山避難小屋へ。
ラーメンであったまり、グショグショの靴下を取りかえます。
往路を復します。晴れていたら足が進まないな、きっと。
『笹平』の分岐。右へ折れます。
秋の頌歌につつまれ、てくてく。
秋に酔いしれ、からだをまかせます。
「しみじみと
秋がこころにしみいる日は」
「怒っても かなしんでも
しょせんは みずからをみるほかのこころが
みずからのかたわらにしずかにすわり」
「かなしみと いかりとをささげいつき
うつくしいおどろきにひざまずいている」
(八木重吉)
神様はどんな気持ちで色を塗られたのだろう。
それを想うと、
ころころ道をころがりながら、うれしくなる。
だいぶ時間が押してます。後は、すたこら。
沢と化した径を、singin’ in the rain。
湯川の流れに礼敬し・・・
無事の下山、
麗閑の山路に
感謝、感謝、感謝。
fin