たどりついた谷地平には、ワタスゲの祝筵。
今日(6/27)は、吾妻、谷地平へ。
茫漠の花?ワタスゲが吾妻に盛りとの便りあり。そわそわ?
谷地平は、吾妻のハート。その谷地平の精英がワタスゲ。
だから、ワタスゲは、吾妻の精壮・精信なのです。・・・
早起きして、いざ。
*参考タイム/浄土平駐車場発06:18~07:11姥地蔵~08:18谷地平避難小屋~08:30谷地平湿原標柱09:55~11:34姥地蔵~12:25一切経山頂~13:04浄土平駐車場着
一切経山を先に登るつもりでいましたが、強風、雲裏。パス。
鎌沼から姥ケ原へ。
姥地蔵に礼敬、森の鬱蒼の中へ。
この森が、谷地平を浄土平の喧騒から守っています。
ギンリョウソウのエ~ルに、ほっこり。
姥沢にでて、ひと息。
谷地平の手前から、もう大勢のワタスゲが。
谷地平湿原へ。
昭元、烏帽子の峰々にいざなわれて歩を運べば、
其処は桃源。
ワタスゲが咲き溢れる・・・
清宴、祝筵の世界がありました。
総身にしみわたる、頌歌。
畏れを抱きながらの、歩一歩。
森羅万象・・・
「なにもかもたよりなく
なにもかもみんなあてにならない
これらるてんのせかいのなかで
そのたよりない性質が
こんなきれいな露になったり
いぢけたちいさなまゆみの木を
紅からやさしい月光いろまで
豪奢な織物に染めたりする」
と、宮沢賢治はおどろきました。
私もまた(その顰に倣うわけではありませんが)・・・
地震、津波、原発事故、大水と災厄は連鎖し、此度はウイルス禍、
にもかかわらず、それゆえにこそ、頌い、また祝う、ワタスゲの切々、
その有様に、ただ、おどろくばかり。
大地の心、そのおもいは、"Grace be with you".
森羅万象、超えて、その先にあるおもいは是れに相違ありません。
ワタスゲの心は、そのひとすじの気持ちは、こんなにも、こんなにも・・・
せかいをあからめてくれるのですから。
いつもの場処に。先客は、お一人。
おかげさまで、貧しき風体をば。
この方に撮って頂きました。感謝。
湯を沸かし、ラーメンタイムに。
世界をあからめ、幸せを分けてくれる君は・・・
偉い。そこら辺の「政治家」よりずっと。
陽精も、時折、顔を出してはくれるのですが。・・・
ラーメンを食し了え、辺りをそぞろ、ぶらぶら。
周りには、峰々の慈仁、そして親昵。
長居をしたいところですが、・・・ そろそろ、おいとましましょう。
いい時間に、満腔の謝意。
鄭重なる目送に与ります。
"Speak, my friends, for I am listening".
「人を打つもの
それはたくみな智慧ではない
素直な信ばかりだ」
(八木重吉)
花は大地の心。善意でなかろうはずがない。
再び、森の鬱蒼の中へ。
帰りしな、一切経山に、ご挨拶。
吾妻の瞳は風に乱れておりました。
噴気は元気。
無事の下山、
桃源の静謐、その清宴に
感謝、感謝、感謝。
fin