あるく

~山の恵みの備忘録~

遊歩/谷地平 2013年7月14日

 
 雲がはらわれ、胸を張る一切経
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 今日(7/14)は、吾妻・谷地平へ。
 気分はワタスゲ
 時機としては外れているでしょう。でも、
 きっと、遅れたものもいるに違いない。
 そんな彼らに出会えれば、うれしい・・・。 
 
 
 濃霧のスカイラインをひた走れば、
 風雲急して?見るみる雲が上がります。
 9時台にを打つ予報あり。当たりです。
 8時42分、浄土平出発。
 
 
 「おいらがガスだ」と息巻く響こえ
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 爽やかな風が吹き渡る酸ガ平。
 今日は特段ピ~クへの念いはありません。
 木道に乗って、のたりのたり。 
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 おっとりと東吾妻山。
 鎌沼と一緒にコバイケイソウの宴を観覧です。
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 今年はこの花の当たり年。 
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 一途な気持の、いったい何年分が、
 この繚乱に秘められているのだろう。
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 お姥さまにご挨拶。谷地平へ。
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 鬱蒼とした森へと分け入ります。
 光を浴びて嬉しそうな木々。 
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 森の精にご挨拶・・・。 
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 数日来の雨の所為で登山道は正に「沢」状態。
 長靴で来た幸いをかみしめながら泥に足を任せます。
 
 巡視中の四人の監視員の方々に出会いました。
 ご苦労様です。
 カメラのモ~ドが誤異動、ピント合わずでゴメンナサイ。 
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 谷地平避難小屋に到着。 
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 小屋手前の姥沢の渡渉は、増水していたものの、
 なんとか長靴でクリア~。
 でも湿原への次なる渡渉は、どう目を凝らしても
 ドボンの恐れ大。
 仕方ありません、脱いで裸足に
 冷たかった~!
 
 
 湿原へ入ると、
 今まで見たこともないコバイケイソウ大群落が
 迎えてくれました。 
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 いやはやスゴイ・・・。でも、うれしい。
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 イチゲやチングルマと違って大きなお花、
 毎年こんなに咲けるものではありません。
 ひとすじの気持を温め幾星霜、かな。
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 谷地の瞳?
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 さて、いつもの場所に陣取って、ラ~メンタイム 
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 こうして谷地平にお湯を沸かす、至福のひと時。 
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 巡視のみなさんも
 此処がお気に入りの場処の様です。
 吾妻に抱かれて、ゆったりと昼餉の時間。
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 私も撮って戴きました。
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 さて、帰らねば。
 雨粒が、時折、風にまじります。
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 ワタスゲくんのかぼそき声。
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 こちらは、ベートーヴェン交響曲第九番・・・
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 『歓喜の歌』の高らかな合唱。
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 ワタスゲくんは静香に詩う・・・ 
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 『人は人であり
 草は草であり
 松は松であり
 椎は椎であり
 おのおの栄えあるすがたをみせる
 進歩という言葉にだまされない
 懸命に無意識になるほど懸命に、
 各々自らを生きている
 木と草と人と栄えを異にする
 木と草はうごかず、人間はうごく、
 しかしうごかぬところへ行くために
 うごくのだ
 木と草には天国のおもかげがある
 もううごかなくてもいいという
 その事だけでも天国のおもかげを
 あらわしているといえる、 』
 ( 八木重吉 
 
 
 
 
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 「冷たい~」、「そこです、其処に足を」。 
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 森に入れば、ウメバチソウの礼待。

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 いつもはだらけた枝沢も、今日ははっしと。 
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 倒木は朽ち、生命が更新されていきます。 
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 姥ヶ原の手前から、降雨の襲来。 
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 浄土平が近づくにつれ、ほん降りに。
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 この剛腹の輩、雨が降ろうが槍が降ろうが、
 煙草をぷかぷか。 
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 シャクナゲの慰め、エ~ルをうけながら・・・
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 激しさをます雨脚に堪えます。 
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 無事の下山、
 ひとときの遊息に
 感謝。
 
 
 Fin