今日(8/21)は、吾妻、谷地平へ。
噴火警戒レベルが「1」となり、スカイラインが利用可能になりましたが、
まだ、あれやこれやとご法度あまた。
でも、私にとって吾妻といったら、谷地平。谷地平にさえ行ければ重畳、
御の字です。
谷地平は、吾妻のハート。
其処にたたずんでいると、不思議と心が宥められます。
兎平駐車場で、身繕い。(浄土平の駐車場は有料ですが、此処は無料)
ゴォ~っと、絶え間なくジェット気流の様な音が…。
(一切経山)
その正体は、大穴火口の火山ガスの噴出。
浄土平から少し上がって、吾妻小富士。今日の陽精は頼りなさそう・・・
雨上がりということもあり、既に下衣はウェット。
姥地蔵にご挨拶。いざ、谷地平へ…
・・・と構えれば、あらら。道に全然手が入っておらず、本ヤブ状態。
でもヤブは日向だけ、森の中は無問題と自らに言い聞かせ、突入。
ちょっとの間、笹を泳ぎましたが、直ぐ解放。
森の鬱蒼に入れば、一安心。
人は入っている様で、所々、支障の笹が払われておりました。
やっとこさで森を抜け、姥沢を渡渉します。
谷地平避難小屋。
キレイに使われています。生活臭あり。常連さん?
もう一度、姥沢を渡渉。
これが一番です。
小屋周りから駕篭山稲荷分岐辺り迄は、道刈りがよく施されていましたが、
谷地平湿原への径がこの通り。木道が絡み、歩行はちょっと厄介。
でも、通過儀礼ということで?我慢。
下衣がぐしょぐしょになりましたが、谷地平に。
小雨が歓迎?傘をさして粋に・・・
ここは、谷地平、吾妻のハート。
吾妻の団欒、その衷情に合せられます。
昭元山、烏帽子山、ニセ烏帽子、家形山、一切経山、前大巓、東吾妻、
そして、中吾妻、継森・・・
吾妻の祝筵です。
やすらかに空を映す、池塘。
いつもの憩いの場処へ。
吾妻の山々に雍かれます。
大倉深沢の先まで、とも思っていたのですが、この通り。ヤブが阻みます。
これ以上、ぐしょぐしょになるのはイヤです。(笑)Uターン。
少し明るんで来たかな・・・
いつもの場処で、傘をさし、峰々の響に耳を清ませていると、
池塘の波紋がだんだん小さく、そして数えるほどに。
このぐらいなら、此処で食べた方が小屋で食べるよりずっといい。
「いただきます」。
すると雲間から、青空の頌歌。
そして、その頌に合わせるかのように、カモくんの親子が池塘に。
親ガモ子ガモ、合せて5匹。池塘に遊ぶ姿は、たまらなくほのぼの。
「はん省ということをわすれて
大人のなかまからはなれてしまった
いちねんということをうしなって
こどものむれからはなれてしまった」
(~八木重吉)
報道によれば、昭和天皇は、独立回復時に声明を出すことを望み、その中に、
「私ハどうしても反省といふ字をどうしても入れねばと思ふ」
と述べられた由。(田島道治『拝謁記』)
その思いは周囲の様々な思惑によって毀され、成りませんでしたが、
その言葉、その悔恨は、象徴天皇という生き様を透して、顕され、
一方、この国には、
「どうしても反省という文字をどうしても入れ」ようとしない方々がおられます。
或いはその方が威勢がいいとでも思っておられるのかも知れません。
私は愚かな人間ですが、それでも、
失敗や挫折、その折々の悔い、切切の反省というものがあったればこそ、
幸いにも、ひき上げられ、自堕落な人間になることはありませんでした。
この国が自堕落な国になっていいはずはありません。
カモくんたちにも、「反省」はあるのです。
天は祝って・・・
"Grace be with you".
山々とも、とっぷり語り合えました。
来て良かった。・・・
つくづくと、そう思います。
いい時間に、感謝。
そろそろ、おいとましましょう。
カモくん、お元気で。
いままで忖度していたかのように?雨雲がこちらへ。
ウメバチソウの鄭重なる目送に与って・・・
鬱蒼の森を、姥ケ原へと登り返します。
姥地蔵に無事を報告。
鎌沼に寄って・・・
後はすたこら。
無事の下山、
山路の懇惻に
感謝、感謝、感謝。
Fin