まだ咲いててくれた、バンダイクワガタ。
今日(6/21)は、磐梯山へ。
都道府県を跨ぐ移動の自粛が緩和されて、最初の日曜日です。
日本全国津々浦々、どのような動きになるのでしょうか。
昨日はあれやこれやで、山行を決めかね、何方付かず。
床に就いて、吾妻谷地平辺りで昼寝もいいかなと、夢想?
でも結局、迷ったときは磐梯山、ということに。(笑)
猪苗代スキー場の駐車場には、他県ナンバーがズラリ。
勇躍、ゲレンデトップに起ちました。
赤埴の山脊に喘げば、湖のエ~ル。
沼の平へ。
辺りはウツギが咲き揃い、元気溌剌。歓待に与りました。
いつもの場処で、ひと息。
躑躅に祝われ、やにさがってるな ?大磐梯。
翁草はすっかり老けて?しまいました。
今日の目的は、櫛ヶ峰。・・・
なのですが、どうも大気が不穏?
でも、砂礫を埋めるたくさんのバンダイクワガタに、体は軽く。
ふ~、ザレガレの斜面にえっちらおっちら。櫛ヶ峰を頂きました。
すると、歓呼して?わき上がる雲。
もくもくと、もくもくと・・・
困ってしまいますね、こんなに歓迎されると。
パンを食べながら、雲の盛宴、円舞、輪舞を観覧。
30分ほどで、やっと、雲の演舞は山頂部へと収斂。
でも、それからのフィナーレが長かった・・・
待ちましょう。
ぼ~っと、雲のすることをながめるのも悪くない。
そろそろ終幕かな? 大磐梯の御出座しです。
1時間にも及ぶ、雲の演目でした。
昔、流行り歌に、「私待つは♪いつまでも待つは♪~」とあったっけ。
「たとえあなたが♪ふり向いてくれなくても♪」と続いていましたが、
これは単なる修辞?「いつまでも」を御安く使ってはいけません。
「ふり向いて」くれそうだからこそ?待てたのです。(笑)
あらためて、眺覧、周覧。
通う、お山の親昵。
懊悩の痕跡が、その襞が、この山のペルソナ。
待つことは、よいこと。
すべてよいことは待ったそのあとにやって来ます。
時間は、刻々に、ものごとを過去へと移していきます。
よからぬことのあらわれる原理でもあり、また、それと同等に、
よいことのあらわれる原理でもあります。
コロナ禍という限定を帯びた人間。それは運命、
人間はどうにもならない運命の下にありますが、それが運命なら、
そこから可能性、よりよく振舞うべく定められているのもまた、
もう一つの運命であるはず。そう信じ、それを択ぶとき、初めて、
時間は天への階梯となるのでしょう。
「いわはしやま」~天へとかかる岩の梯子と目されたこの山は、
待つことの大切さを、告げています。
いい時間を過ごせました。感謝。
バンダイクワガタと言葉を交わし、おいとまです。
しかし、本峰、大磐梯。どうしようかな。
密集・密接は避けられそうもない。・・・
「向うにも寄って行きなよ」と、ささやく響。
はい、そうしますか。
「天を仰げ、天から生きよ」と呼ばわる、天狗岩。
オダマキに励まされ、山頂へ。
弘法清水小屋で、一服。
澁谷さんと、歓談、四方山話。
重い腰を上げ、大磐梯を頂けば、・・・いやはや。
大勢の方々の憩い、団欒が。
みなさん、待ちに待っていたのですね。
でも、2密の環境に長居は無用?
帰りましょう。
天狗岩にいとまを告げ・・・
後は、すたこら。
ゲレンデに、ミヤコグサのねぎらいをうけ・・・
無事の下山、
恩遇の山路に
感謝、感謝。
fin