あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/懐楽 2018年10月13日

 倦むことなく呼ばわる、天狗岩。ソクラテスのごとくに。
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 今日(10/13)は、磐梯山へ。

 予報に晴れマーク。秋朗、秋光を期待しましたが、溌剌、雲気、雲興。
 勇んで、櫛ヶ峰→大磐梯→赤埴山と巡りはしたものの、
 眺望に恵まれたのは、初めのうち、櫛ヶ峰だけでした。
 


 いつもの、猪苗代スキー場から。ゲレンデトップに起って、ひと息。
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 赤埴の山脊にのり、
 葉がだいぶ落ちた秋色の径を、のっしのっし。
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 湖の響に励まされて。
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 雲海に沈む会津盆地。
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 お山は、誇らしげに、秋の晴れ着。
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 なかなかに雲が上がらぬまま、沼の平へ。
 いつもの場処で、ひと息。パン1/3個。
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 櫛ヶ峰へと分け入れば、雲間から吾妻のエ~ル。
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 いざ。
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 雲に祝福され、頂きに。
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 どっかと陣取り、雲が退くのを待ちます。パンの残り&おにぎり1個。 


 しばらくして…
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 大磐梯が御出座し。
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 眺覧、周覧のひと時に恵まれました。
 
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 とは言っても、既に、待って時間をだいぶ費やしました。
 語らいながら降ることに。


 天狗岩の主張。
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 踏み跡がヤブ化して敬遠しがちな西端を回ります。


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 「裏」磐梯を一望。
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 でも「表」「裏」など、人間の方便。山に表も裏もありません。
 此処に起てば、即座に、この山のエッセンスが察せられ、了知されます。
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 「子曰わく、三軍の師を奪う可き也。匹夫も志を奪う可からざる也」
 とは、孔子の言葉。
 吉川幸次郎の釈義に聴けば、―
 「三軍」とは、軍備としてある三個師団三万七千五百人である。
 地上におけるもっとも強い力の一つのように見える。しかし、
 烏合の衆であることもあり、また、そうでなくとも、単一の主体でない。
 だからその中心になっている「師」、即ち総大将を、どこかへ連れていける。
 それに対し、一人の人間の中心になるもの、それは「志」であるが、
 人間が、一旦こうと決めた志、それをかえさせ、かすめとることはできない…
 とか。

 最近、貴乃花親方が相撲協会を辞しました。
 負けるが勝ち、とはよく言われます。
 彼の生涯が「勝利」となるのかどうか、それは、彼の「志」、
 そしてそれを析出せしめる「信」の如何にこそ、かかっています。
 過去に、似たような経験をした者として、自戒したい、
 自戒せよと、お山の響。…

 
 「おいらには志がある」と、天狗岩。
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 天狗岩と語らいながら。
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 櫛ヶ峰に礼して。
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 「天だ!」、「天を仰げ」、「天から生きよ」と、
 天狗岩は呼ばわります。
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 大磐梯を頂けば、雲の祝福。
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 人だかりにいたたまれず、おにぎり1個食べて、退散。

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 登山者は引きも切らず、大渋滞。
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 弘法清水で、お土産に3ℓ。
 後は、すたこら。


 沼の平にいとま。
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 赤埴山への途上、雲の襲来。沼の平がかすみます。
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 赤埴山頂でしばらく待ちましたが、雲は退きそうもなく、眺望はなし。
 ヤマハハコに礼して、拝辞。
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 陽光があたればなぁとおしみつつ。
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 ゲレンデトップ着。秋を頌う、ススキ。
 
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 川桁山のねぎらい、エ~ルに応えます。 
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 無事の下山、
 懐楽の山路に
 感謝、感謝。


 Fin