あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/雪華 2010年11月6日

 今日(11/6)も磐梯山に。

 先週、厚手ウールの手袋を忘れて来てしまい、回収も兼ねて弘法清水小屋に。
 山頂部には雪の華が咲き乱れ、冬将軍の陣も整いつつあり、主戦の構え?です。
 山頂の祠には冬将軍の意を体してとしか言いようのない見事なオブジェが登場。
 とても『エビノシッポ』なる名を以ってしては片付けられぬ風貌です。
 お山はこれを見させるために手袋を隠したのでしょう。

 さて、弘法清水小屋の吉田さんご夫婦も、あと一週間余りで文字通り『仕事納め』。
 17年間の思いを込め、台風の中、吹雪の中も小屋を開けておられます。
 最後のエ~ルを込めて、次週も磐梯山にと心は定まりました。


 *なお、
 磐梯朝日国立公園指定60周年記念講演会
 『磐梯朝日国立公園の山』が、
 11月14日(日)・裏磐梯ビジタ~センタ~にて催されます。
 時間は午後1時~3時(12時半開場)です。
 講師は、伊藤賢一氏(いでは文化記念館)、
 井上邦彦氏(飯豊朝日を愛する会)、
 そして今年を最後に弘法清水小屋を退かれる吉田紀子氏の
 お三方です。
 主催者側では整理の都合もあり、事前の予約を募っておられます。 
 (無料)
 関心のある方は是非ご出席下さい。
 電話は、0241-32-2850 裏磐梯ビジタ~センタ~に。         



 天気は回復基調のはずなのですが、・・・
 予報とは裏腹に刻一刻と状況は悪くなります。

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  川桁山もどんより。

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  とても予報通りにはなりそうもありません。

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  落葉を踏みしめ、
  サクッ、サクッという音だけが赤埴の径に響きます。

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  空は暗いですが、気持は晴れて標高を上げて行きます。

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  沼の平からの東壁には雪が。

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  だいぶ降ったようです。沼の平からは雪世界。

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  弘法清水小屋に着きました。小屋は既に開店しています。

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  中では早くから登山者の方たちが
  トン汁が出来上がるのを待っています。

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  今日は、渡辺徳仁(のりひと)さんがいらっしゃいました。
  徳仁さんは山と渓谷社等から
  たくさんの山のガイドブックを出しておられます。

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  常連さんも続々、賑やかになって来ました。

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  スト~ブに暖められ、会話に温み、
  小屋の中は霙(みぞれ)の外とは別世界です。

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  さて、温々とばかりもしていられません。
  新雪を踏み、いざ山頂へ。

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  う~ん、雪の上を歩くのは気持いいですねぇ。
  先週は地肌がかなり露出気味でしたから、今日は格別です。

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  潅木の枝々には雪の華が咲いています!

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  湿り気味の雪が氷着したためか、厳冬期のものより滑らかです。

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  ワタスゲの花穂を思わせる茫漠として暢びやかな品格。

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  ワタスゲ<ワタアメ? ~いやはや筆者は童子(わらしこ)ですね。

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  山頂が見えて来ました。

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  足元には踏み場もないほど雪の華が咲き誇っています。

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  山頂の祠には『冬将軍』が鎮座。

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  この風雪のオブジェ、冬将軍の化身としか言い様がありません。

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  筆者も将軍様と記念にパチリ。

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  雪の華満開の山頂。

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  厳冬期のサラサラした感じこそありませんが、
  このちょっと湿り気味な質感の雪の華もいいですね。

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  冬は雪の華で陣構えです。

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  滑ったり駆けたりとハシャいで下ります。

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  小屋にはたくさんの人だかり。
  こんな日、小屋は何にも増して有り難いシェルタ~ですね。
  筆者はお暇しましょう。

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  火口淵からはガスが上がります。

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  沼の平。上りの時より心なしか明るくなって来ました。

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  赤埴山が『寄っていぎんせ』と。

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  鏡沼の周辺もすっかり葉を落し、彩りも寂か、
  だんだんとモノト~ンの世界になっていきます。

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  櫛が峰が見て取れるようになって来ました。
  遅ればせながら予報が活きてきたのかな?

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  沼の平。ガスはどんどん上がります。

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  山頂部のガス、確実に百米以上は上昇しています。

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  赤埴山の山頂には先客が。
  風を避けBeer とラ~メンタイムを満喫のご様子、
  温かいラ~メンが最高ですね!

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  東尾根に岳樺が侘び寂びの色合いを副えて。

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  下界の天気は上々のようです。赤埴山頂から川桁山。

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  猪苗代の町並みと猪苗代湖

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  猪苗代湖が広がります。

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  ゲレンデには太陽燦々。

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  『下山すると晴れる』とは山の常。でも困ったもんです。

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  秋色を副えて川桁山。

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  たった一人のゲレンデ下り。この開放感が・・・。

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  おや、この時季に蝶が~、羽根を休めてのたりです。健気。

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  すっかりお山も晴れました。

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  黙礼而深謝御山無事下山




  お わ り