あるく

~山の恵みの備忘録~

高柴山/花韻 2012年9月9日

 (山頂部にはマツムシソウの饗宴)
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 今日(9/9)は、
 阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山(884M)
 及び
 『堂山王子』緑地環境保全地域田村市船引町
 を見回ります。
 
 先週の予定でしたが、飯豊の保全資材の荷上げを優先し、
 本日に繰り延べました。でも、お陰で、
 初めてマツムシソウの群生に浴することが出来、感謝です。
 丈が低く花が大きいものが高山型と呼ばれ、
 その名もタカネマツムシソウ。
 高柴山のような里山で見かけるものは、
 色合いも薄めで小さいのですが、
 より環境が厳しい高山のものの方が大きいなんて、
 ちょっと不思議な気がします。
 
 万葉集、巻の六に
 『白珠は人に知らえず知らずともよし
 知らずとも吾し知れらば知らずともよし』
 とあり。
 元興寺の僧の作とされるこの一首。
 「吾」の自負を剥いでみれば、
 花神にも通ずる普遍と言えるかも知れません。
 人が訪れることの稀な山中、咲くという、
 ひとすじの気持ちを遂げる花の精、大地の心。
 その花韻花香に接会する僥倖に恵まれました。
 感謝。
 
 
 
 
 
 高柴山門沢登山口(田村市船引町)。
 暑くなりそうな予感・・・、出発です。
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 森の精の迎候。 
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 ほんの20~30M 程の区間ですが、
 何ともため息が出てしまうヤブの成長ぶりです。
 掻き分けて進みましょう~! 
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 ヤブを了えれば、蛍草のねぎらい。 
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 『元気の樹』も元気一杯。 
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 径には、結構な頻度で蜘蛛のバリア~、で、
 こうしてササで前方に「8」の字を切りながら進みます。 
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 気持ちがのんびりしていると、蝶ものんびり。 
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 虫さん達もお花の恵みに与ります。 
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 なかなか動きません。お邪魔していいかな? 
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 山頂展望台に到着。衛兵はススキです。
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 展望台に起てば、大パノラマ。
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 移ガ岳(994M) 
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 日山(1057M) 
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 鎌倉岳(967M) 
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 大滝根山(1193M) 
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 日影山(879M)、そして後方に蓬田岳(952M)
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 山頂避難小屋がひっそりと佇みます。 
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 足元には花たちの営み。 
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 情熱の全てを。 
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 ん~、小さいですが、この貫禄はさすが、マツムシソウ 
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 花、その真実。 
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 あらら、よく見るとすごい群落です。
 よく数輪ずつ、何箇所かで見かてはいたお花ですが、
 この辺り、群生です。 
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 お花の本懐、しかと見届けましたよ。 
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 此方にも群生、群落。嬉しい出会いですね。 
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 ひとすじの気持ち・・・。 
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 大地の心。 
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 精一杯の一瞬、一瞬。 
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 ひととおり見て回りました。
 そろそろ下るとしましょう。
 
 
 辺りはすっかりススキに統べられて。 
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 秋ですね~、イガグリ君。 
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 見晴らし台から、片曽根山。 
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 駐車場に戻って、無事下山了。感謝。 
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 時間的には前後してしまいますが、
 高柴山の前に堂山王子神社、及びその周辺を見回りました。
 
 
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 何事の変わりもなく、静かな時間が流れます。
 安堵。 
 
 
 
 
     
 隣の田圃も黄金色を増して来ました。
 「稔るほど頭こうべを垂れる稲穂かな」・・・。 
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 Fin