あるく

~山の恵みの備忘録~

高柴山/秋思 2023年11月5日

遅咲き、返り花と言う勿れ~ただ、ひとすじの気持ち。

 

 

今日(11/5)は、阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』(884m)、

及び、堂山王子緑地環境保全地域を見回ります。

連休中、良い天気が続きましたが、本日は「曇り」予報。

「秋深」の感興に浴したい・・・

 

 

先ずは、堂山王子緑地環境保全地域へ。

保全対象は、堂山王子神社と一体になった自然環境。

ちょうど『絵馬展』が開催されていたので、お邪魔させて頂きました。

 

この本殿は国指定重要文化財。もとは堂山寺の観音堂で、建立は500年以上前、

爾来、100枚を超える絵馬や、40枚以上の棟札が奉納・保存されている由。

保存会の方から貴重なお話を伺いながら、具に拝見させて頂きました。感謝。

 

 

辞して、高柴山。いつもの門沢登山口へ。

 

 

ちょいと上って見晴らせば、かろうじて片曽根山。

 

 

大半の木々が落葉してますが、モミジ、カエデには大トリの意地?

 

 

サクッ、サクッ~落ち葉を踏みしめる音がたのしい。

 

 

色合いは葉っぱさんの捨て身の覚悟?

 

 

ときおりの日差しに、運歩がやさしく鼓舞されます。

 

 

『水石』着。ん~、重たそうな雲。

 

 

咲く、この凛、ひとすじの気持ち。

 

 

花が、季節はずれに咲くことを狂花、狂い咲きといいます。

でも、この毅然、この栄えあるすがたを前にして、誰が、そう言えるでしょう。

狂っているのは人間です。

産業革命以来の業苦、業弊に、世界中が呻いている、まさに、今この時に、

あろうことか、戦争をくり返しているのですから。

「知」に頼ったことが、人間の堕落の発端なら、

その同じ「知」に人間の堕落を終わらせる力のあるはずがありません。

 

「『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられたのを、あなたがたは聞いている。

しかし、わたしは、あなたがたに言う、

敵を愛し、あなたがたを憎む者に善を行ないなさい。

のろう者を祝福し、あなたがたを辱める者のために祈りなさい。

あなたがたの父が慈悲深いように、あなたがたも慈悲深い者となれ」

と、イエスは仰った。

「そんなの、お安いセンチメタリズムだ」と、言われるかも知れません。

エスが生きておられた頃、ガリレアの反乱を鎮圧したローマ軍は、

ガリレア人2,000人を、見せしめのため、十字架刑に処しました。

そのガリレア人に向って、彼は「敵を愛せ」と説いたのです。

親も殺された、子も殺された、兄弟も殺された、祖国も踏み躙られた・・・

彼らは叫んだに違いありません、

「敵を愛せだと?そんなことができるか!俺たちは戦士だ!」と。

それでも、それにもかかわらず!イエスは説いたのでした、

「敵を愛せよ」と。

これ以外に、どんな平和への途があるでしょう。

 

 

「咲く」という、そのひとすじの気持ちに忠実な花。

~それは「信」というべきか。

 

 

展望台に着きました。

 

 

上って、居合わせた若い方々と、しばし歓談。

彼らを見送り、おにぎりを頬張りながら、眺覧、周覧。

阿武隈はモヤモヤの中に。

 

 

 

 

 

それでも、何とか、日影山、蓬田岳。

 

 

降りて、一帯を見回ります。

 

 

暖かかったからか、いつの年にもまして、多くの個体が咲いています。

 

 

綺麗だよ。

 

 

陽精も出たがっているのですが・・・

 

 

本日は雲さんの迫力勝ち?

 

 

一帯に異状のあるなく、安堵。

帰るとしましょう。

『水石』にて。

 

 

秋の気持ちに?・・・

 

促され。

 

 

サクサク、すたこら。

 

 

 

 

 

(この倒木、伐ろうと試みましたが、myノコギリではかなわず。断念。)

 

 

舞台は、千秋楽。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蝶くんや・・・

 

 

竹林のねぎらいエ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

秋思の山路に、

感謝、感謝。

 

fin