遅咲き、返り花と言う勿れ~ただ、ひとすじの気持ち。
今日(11/5)は、阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』(884m)、
及び、堂山王子緑地環境保全地域を見回ります。
連休中、良い天気が続きましたが、本日は「曇り」予報。
「秋深」の感興に浴したい・・・
先ずは、堂山王子緑地環境保全地域へ。
ちょうど『絵馬展』が開催されていたので、お邪魔させて頂きました。
この本殿は国指定重要文化財。もとは堂山寺の観音堂で、建立は500年以上前、
爾来、100枚を超える絵馬や、40枚以上の棟札が奉納・保存されている由。
保存会の方から貴重なお話を伺いながら、具に拝見させて頂きました。感謝。
辞して、高柴山。いつもの門沢登山口へ。
ちょいと上って見晴らせば、かろうじて片曽根山。
大半の木々が落葉してますが、モミジ、カエデには大トリの意地?
サクッ、サクッ~落ち葉を踏みしめる音がたのしい。
色合いは葉っぱさんの捨て身の覚悟?
ときおりの日差しに、運歩がやさしく鼓舞されます。
『水石』着。ん~、重たそうな雲。
咲く、この凛、ひとすじの気持ち。
花が、季節はずれに咲くことを狂花、狂い咲きといいます。
でも、この毅然、この栄えあるすがたを前にして、誰が、そう言えるでしょう。
狂っているのは人間です。
産業革命以来の業苦、業弊に、世界中が呻いている、まさに、今この時に、
あろうことか、戦争をくり返しているのですから。
「知」に頼ったことが、人間の堕落の発端なら、
その同じ「知」に人間の堕落を終わらせる力のあるはずがありません。
「『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられたのを、あなたがたは聞いている。
しかし、わたしは、あなたがたに言う、
敵を愛し、あなたがたを憎む者に善を行ないなさい。
のろう者を祝福し、あなたがたを辱める者のために祈りなさい。
あなたがたの父が慈悲深いように、あなたがたも慈悲深い者となれ」
と、イエスは仰った。
「そんなの、お安いセンチメタリズムだ」と、言われるかも知れません。
イエスが生きておられた頃、ガリレアの反乱を鎮圧したローマ軍は、
ガリレア人2,000人を、見せしめのため、十字架刑に処しました。
そのガリレア人に向って、彼は「敵を愛せ」と説いたのです。
親も殺された、子も殺された、兄弟も殺された、祖国も踏み躙られた・・・
彼らは叫んだに違いありません、
「敵を愛せだと?そんなことができるか!俺たちは戦士だ!」と。
それでも、それにもかかわらず!イエスは説いたのでした、
「敵を愛せよ」と。
これ以外に、どんな平和への途があるでしょう。
「咲く」という、そのひとすじの気持ちに忠実な花。
~それは「信」というべきか。
展望台に着きました。
上って、居合わせた若い方々と、しばし歓談。
彼らを見送り、おにぎりを頬張りながら、眺覧、周覧。
~阿武隈はモヤモヤの中に。
それでも、何とか、日影山、蓬田岳。
降りて、一帯を見回ります。
暖かかったからか、いつの年にもまして、多くの個体が咲いています。
綺麗だよ。
陽精も出たがっているのですが・・・
本日は雲さんの迫力勝ち?
一帯に異状のあるなく、安堵。
帰るとしましょう。
『水石』にて。
秋の気持ちに?・・・
促され。
サクサク、すたこら。
(この倒木、伐ろうと試みましたが、myノコギリではかなわず。断念。)
舞台は、千秋楽。
蝶くんや・・・
竹林のねぎらいエ~ルに与って・・・
無事の下山、
秋思の山路に、
感謝、感謝。
fin