『相恋ノ滝』、清秋。
今日(10/28)は、箕輪山へ。~塩沢口から僧悟台を経て。
標高の高い山には、もう冬の使者。
紅葉の艶色艶容は望むべくもなく、それに空合いもイマイチです。
この前、安達太良を訪れたとき、行きそびれてしまった箕輪山、
あらためて、展望がかなえば~ぐらいのつもりで臨みましたが、
湯川渓谷の紅葉が思いの外すばらしく、一旦下ってから再登山?
屏風岩で、紅葉に沐浴する『相恋ノ滝』を愉しませて頂きました。
感謝。
二本松市なる塩沢スキー場から、いざ。
少し進むと『馬返し』の分岐。そこを折れて湯川へ降り、木橋を渡ります。
渓谷に沿った斜面は紅葉が盛り。
緩やかになると、見晴台。ひと息入れて、ちょいと飲み食い。
気分は、プロムナード。
段々と長靴では朝露をさばき切れなくなりました。
下だけ雨衣を重ねます。
程なく『僧悟台』。箕輪山がひらけます。
稜線は望めるのですが・・・
秋の興行は?既に終幕。少しは名残が欲しかった・・・
鞍部の分岐『笹平』。目指す箕輪山にガスが。
~周辺は、石楠花に気を遣いながらも道刈りが施されています。感謝。
気落ちすることなく?・・・
えっちらおっちら。
ふ~、箕輪山を頂きました。
居合わせた方にお願いして、パチリ。
周りは乳白色の世界。感慨はイマイチ?(笑)
「てんくらAだったのに」との幻滅の声に~「アグリーagree」。
ひと息入れて、おにぎり1個&菓子パン少々。
長居は無用と下り始めると、視界が。~ちょこんと鉄山避難小屋。
日が回れば崩れるとの予報もあり、鉄山を踏んでの周回は却下。
昼前にはスキー場に戻りたい。~そうと決まれば?
後は、すたこら。
でも『僧悟台』まで下ると、青空が。
「崩れ」基調なのだと、変に自身を納得させます?(笑)
渓谷への斜面は、早朝より光量が増し、
紅葉が何とも艶やか~色相も、明度も、彩度も段違い。
ん~、このまま帰っちゃうのはもったいない。
で、初っ端の木橋まで下りて来ましたが・・・
せめて、この紅葉と『相恋ノ滝』との二重唱に耳を澄ませられたらと、
『馬返し』から『屏風岩』まで、再び登ることに。
途中、小雨がぱらつきだしましたが、今更戻れるか?(笑)
~ハイペースで、すたこら。
かけつけた『屏風岩』では、
天然色のスクリーンが!~歓呼して迎えてくれました。
この万象に、むかし、神さまは、
どんなきもちで色をおぬりになったのでしょう。
たんじゅんなまことから・・・
きっと・・・
にこにこしながら。
それは、愛としか云い様のない何かの、ひとつの啓示です・・・
色づいて、いつ落ちてもいいと、みずからを投げだす葉っぱたち。
そのいさぎよさ、いいすがたを、滝は音をだして称えています。
みんな、人に見られ、見られることで、閉じた世界から救済されるのです。
人もまたそうであるように。
「このよに
てんごくのきたる
その日までわがかなしみのうたはきえず
てんごくのまぼろしをかんずる
その日あるかぎり
わがよろこびの頌歌はきえず」
(八木重吉)
いい時間を過ごせました。感謝。
帰るとしましょう。
天然の色たちに、礼敬して。すたこら。
ゲレンデの木々の祝福に与って・・・
無事の下山、
懐擁の山路に
感謝、感謝、感謝。
fin