あるく

~山の恵みの備忘録~

箕輪山/懐擁 2023年10月28日

『相恋ノ滝』、清秋。

 

 

今日(10/28)は、箕輪山へ。~塩沢口から僧悟台を経て。

標高の高い山には、もう冬の使者。

紅葉の艶色艶容は望むべくもなく、それに空合いもイマイチです。

この前、安達太良を訪れたとき、行きそびれてしまった箕輪山、

あらためて、展望がかなえば~ぐらいのつもりで臨みましたが、

湯川渓谷の紅葉が思いの外すばらしく、一旦下ってから再登山?

屏風岩で、紅葉に沐浴する『相恋ノ滝』を愉しませて頂きました。

感謝。

 

 

二本松市なる塩沢スキー場から、いざ。

 

 

少し進むと『馬返し』の分岐。そこを折れて湯川へ降り、木橋を渡ります。

 

 

渓谷に沿った斜面は紅葉が盛り。

 

 

緩やかになると、見晴台。ひと息入れて、ちょいと飲み食い。

 

 

気分は、プロムナード。

 

 

段々と長靴では朝露をさばき切れなくなりました。

下だけ雨衣を重ねます。

 

 

程なく『僧悟台』。箕輪山がひらけます。

 

 

稜線は望めるのですが・・・

 

 

秋の興行は?既に終幕。少しは名残が欲しかった・・・

 

 

鞍部の分岐『笹平』。目指す箕輪山にガスが。

~周辺は、石楠花に気を遣いながらも道刈りが施されています。感謝。

 

 

気落ちすることなく?・・・

 

 

えっちらおっちら。

 

 

ふ~、箕輪山を頂きました。

居合わせた方にお願いして、パチリ。



 

周りは乳白色の世界。感慨はイマイチ?(笑)

「てんくらAだったのに」との幻滅の声に~「アグリーagree」。

 

 

ひと息入れて、おにぎり1個&菓子パン少々。

長居は無用と下り始めると、視界が。~ちょこんと鉄山避難小屋。

 

 

日が回れば崩れるとの予報もあり、鉄山を踏んでの周回は却下。

 

 

昼前にはスキー場に戻りたい。~そうと決まれば?

 

 

後は、すたこら。

 

 

でも『僧悟台』まで下ると、青空が。

 

 

「崩れ」基調なのだと、変に自身を納得させます?(笑)

 

 

渓谷への斜面は、早朝より光量が増し、

紅葉が何とも艶やか~色相も、明度も、彩度も段違い。

 

 

ん~、このまま帰っちゃうのはもったいない。

 

 

で、初っ端の木橋まで下りて来ましたが・・・

 

 

せめて、この紅葉と『相恋ノ滝』との二重唱に耳を澄ませられたらと、

『馬返し』から『屏風岩』まで、再び登ることに。

 

途中、小雨がぱらつきだしましたが、今更戻れるか?(笑)

~ハイペースで、すたこら。

 

かけつけた『屏風岩』では、

天然色のスクリーンが!~歓呼して迎えてくれました。

 

 

この万象に、むかし、神さまは、

どんなきもちで色をおぬりになったのでしょう。

 

 

たんじゅんなまことから・・・

 

 

きっと・・・

 

 

にこにこしながら。

 

 

それは、愛としか云い様のない何かの、ひとつの啓示です・・・

 

 

色づいて、いつ落ちてもいいと、みずからを投げだす葉っぱたち。

そのいさぎよさ、いいすがたを滝は音をだして称えています。

 

 

みんな、人に見られ、見られることで、閉じた世界から救済されるのです。

人もまたそうであるように。

 

 

「このよに

てんごくのきたる

その日までわがかなしみのうたはきえず

てんごくのまぼろしをかんずる

その日あるかぎり

わがよろこびの頌歌はきえず」

八木重吉

 

 

 

 

いい時間を過ごせました。感謝。

帰るとしましょう。

 

 

天然の色たちに、礼敬して。すたこら。

 

 

 

 

 

ゲレンデの木々の祝福に与って・・・

 

無事の下山、

懐擁の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

fin