あるく

~山の恵みの備忘録~

日山/春映 2023年4月23日

今日(4/23)は、 阿武隈高原中部県立自然公園『日山』(1,057M)

を見回ります。

いい日和です。樹々の芽吹きは吹き上がり、

山肌には薄緑が色相を自在に変えて綾なしています。

 

いつもの上移、平地区公民館前の駐車場は、たくさんの車で満杯。

部落総出で作業。田植えに向けて、水路やら作場道の普請かな?

で、登山口近くの農道に、邪魔にならぬ様・・・。

 

移ヶ岳の激を背に、「いざ」。

 

登山口は杉林。その鬱蒼を抜ければ・・・

 

明るんで・・・

 

妙なる新緑の世界に合せられます。

 

ヤマザクラも高らか。

 

昨年、杉木が伐られた処は、いい見晴らし。

 

安達太良や・・・

 

吾妻と、思想の交換です。

 

路傍には、スミレが、其処彼処。

 

分岐が見えて来ました。ここで茂原からの道を合せます。

 

樹々は芽吹いて、溌剌。

 

今日の相棒は線量計。立ちどまっては、数値とにらめっこ。

 

軽やかな稜線漫歩。

 

王平には・・・

 

ヤマザクラが盛り。

 

本分を尽くして・・・

 

誇らしげ。

 

山頂まで、あと0.5km

 

胎内くぐり岩を経て・・・

 

山頂広場へ。

 

団欒、春うらら。

 

展望台に上ると、阿武隈がひらけます。

 

降りて、一帯を見回ります。

 

『この先帰還困難区域につき/立入禁止』

~「葛尾・岩下」への道は閉ざされたまま。原発事故は終わっていません。

 

展望岩で、しばし、眺覧。

 

ふるさとの山は・・・

 

わたしの悔いをもやします。

 

一帯に異状のあるなく、安堵。

 

高台の社に陣取って?昼餉としましょう。

 

天上には、まなざし。"Grace be with you".

 

いい時間を過ごせました。感謝。

帰るとしましょう。

 

 

路傍には、花々の・・・

 

真摯と謙遜。

 

てくてくと・・・

 

木々と語らいながら。

 

「人は人であり

草は草であり

松は松であり

椎は椎であり

おのおの栄えあるすがたをみせる

進歩というような言葉にだまされない

懸命に 無意識になるほど懸命に

各各自らを生きている」

・・・・・・

八木重吉

 

 

 

「木と草と人と栄えを異にする

木と草はうごかず 人間はうごく

しかし うごかぬところへ行くためにうごくのだ

木と草には天国のおもかげがある

もううごかなくてもいいという

その事だけでも天国のおもかげをあらわしているといえる」

八木重吉

 

 

春の光りを、総身に浴びて・・・

 

後は、すたこら。

 

移ヶ岳のねぎらいエ~ルに与り・・・

愛車のもとへ。

 

無事の下山、

春映の山路に

感謝、感謝。

 

fin

 

今回は、環境放射線モニタリングを実施しました。

関心のある方は参考になさってください。

測定値は以下の通りです。

(地表直上1Mの所で測定/単位はμSv/h)

「1.平地区公民館前→0.12」~「1-2の間→0.18」~「2.移登山口→0.36」~「3.林道分岐(電波施設付近)→0.22~0.27」~「4.(笹平)→0.55~0.66」~「5.移分岐→0.25」~「5-6の間→0.52」~「6.『山頂まで2km』標識付近→0.21」~「6-7の間→0.35~0.57」~「7.『山頂まで1km』標識付近→0.36」~「8.天王平から150m程先大岩付近→1.12/『山頂まで0.5km』標識付近→0.42/『胎内くぐり岩』付近→0.21」~「9.山頂広場中央→0.22/トイレ付近→0.29/三角点付近→0.32/『展望岩』付近→0.27」

(番号表記は過去記事の地図を参照)