あるく

~山の恵みの備忘録~

飯豊の保全/丸森峰(前篇) 2022年9月10日

ミッションを果して仲間に喜色。飯豊の風がさやかに吹き渡ります。

 

今日(9/10)は、飯豊へ。登山道の整備/保全のミッションです。

縁あって末席を汚させて頂いている『飯豊連峰保全連絡会』。

同会の合同保全作業が、丸森峰の手前とその少し先で実施される運びとなり、

昨年、亡き母の入院で、御西での保全作業をドタキャンした負い目もあり?

非力ながら、参加させて頂きました。

 

 

山形県は小国町なる天狗平。天狗平ロッジに午前4時集合です。

保全への尊い志が、集結。それぞれに受付を済ませます。

(私は道路事情が悪く時間が見積もれないのでロッジに前泊)

 

 

事務局や全体統括の井上邦彦氏による・・・

 

オリエンテーションをうけ・・・

 

ヘッデンに頼んで、いざ、丸森尾根へ。

 

 

もう、ヘッデンは不要。

 

 

そろそろ、日の出。

 

 

だんだんと、輝りがおりて。

 

 

 

 

 

お日様の、御出座しです。

 

 

陽精の激を背に受け、えっちらおっちら?

 

 

葉っぱさんたちも光線を浴び、はしゃぎ出しました。

 

 

ハァハァゼェゼェ?いつの間にか、夫婦清水。

 

 

これしき、なんの何の、yasukeさんは1班の班長

 

 

縁あって同じ班の、shimaさん、hasegawaさん(班長)、そしてsutouさん。

私は2班の老中?威張ることか?(笑)

 

 

一刻の休憩を終え、再び、のっそのっそ。

 

 

ラクそうな処ばかりに見えますが、厳しい所はカメラに手が回らないのです。

 

 

倉手山からのエ~ルに応えます。

 

 

今日は土方仕事?の日、こんなに晴れてくれなくてよいのですよ。

 

 

木陰に入ると、うれしい。まだまだ。

 

 

ハァハァゼェゼェ、心肺に問い問われ、只管無心の運歩・・・

 

 

良い日和だ。峰々の響に耳澄ませます。

 

 

資材置場に到着。

昨年、私を含め、大勢の方々が荷上げして下さった保全の資材が、

いよいよ、出番です。

ヤシ土嚢や、ヤシ繊維、それと既に伐処理してあった支障木を適宜切断し、

現場へ運び上げます。

 

 

この支障木、杖と呼ぶには太すぎ重すぎ。堪えます。

 

 

お~洗堀による大きな段差が~現場に着いた様です。

1班の方々はこの手前の現場ですでに作業に着手。

2班は此処で荷を降し、この段差に取り組みます。

 

登山者の方が歩いて来てこの段差に遭遇すれば、恐らく、絶句。

一旦荷を降し、それを上へ放り投げてから?這い上がるしかなさそう。

さて、如何するか?班長さんの頭の中には既に処方箋あり?

 

 

1班や3班のみなさんも加わり、笹や柴、支障木を大量に集めます。

 

 

それらをこの洗堀された段差に・・・

 

 

どんどん落とし込みます。

 

 

体重をかけてギュウギュウに詰めます。

 

 

ある程度の嵩になったら・・・

 

 

一旦、とめます。

 

 

今度は、洗堀防止を図り、支障木による木組みを施します。

 

 

しっかりとした支障木をサイズに合せて切断し、かすがいで組み合わせます。

 

 

小型のチェーンソーが大活躍。師匠の小技が光ります。

 

 

頑固な?良い木です~、かすがいが敗けそう。

 

 

空いた隙間には、笹や、小枝、土嚢をつめます。

 

 

こんな感じに。

 

 

まだまだ、土嚢を。

 

 

後は、ちょっとした隙間にヤシ繊維をいっぱい詰めて、完成です。

ビフォーアフター・・・「なんということでしょう」。

この仕上がりから、誰があの洗堀の段差を想像するでしょうか?

 

 

感慨深げに?踏みしめて・・・

 

少し上の、3班の現場へ。

 

バケツリレーで土嚢を運ぶのを手伝い・・・

 

 

順次、つんで頂くと・・・

 

 

こちらも、完成です。

 

作業を終え、1,2,3班はさらに上で作業しておられる4班の応援に。

 

 

『飯豊の保全/丸森峰(後篇)』へ続く。