お山は、恵心。

今日(3/18)は、磐梯山へ。春の恒例、東尾根です。
先だっての雨で雪解けがだいぶ進んだようで、山頂直下で雪が繋がらず、
ほんのちょっと藪漕ぎを余儀なくされましたが、
早発ちが幸いしてか、雪質に恵まれ、ずぼずぼと踏み抜くこともなく、登了。
お山の恵心に与って、東稜に安んじることが恕されました。
(参考タイム/猪苗代スキー場駐車場発05:33~07:37赤埴林道分岐~07:45東尾根取付~09:30磐梯山頂~10:05弘法清水小屋~11:03赤埴林道分岐~11:50猪苗代スキー場駐車場着)
早暁の駐車場、ヘッデンを点けて身繕い。
少し離れた車からお一人、出発。10分遅れて、私。
天気は良さそうです。

先行した方は初っ端から、スノーシュー。
ん~?これは、きっと、kobayashiさんだな。

朝陽のエ~ルに応えます。

私はノーアイゼン。先行者に追い着きました。

後方から、自信をもって”kobayashiさ~ん”と呼びかけると、
やっぱり、そうでした。
随分とお久しぶりです。患いをのりこえての歩歩、何よりなにより。

お喋りしながらの、登行。
湖に嘉されて。

kobayashiさんは、先週、東尾根を登られた由。
山頂直下はかなり藪が露出しており、「もう賞味期限切れ」と否定的で、
今日は弘法清水経由でトレースするとのこと。
私は「まあ、なんとかなっぺ」と、いたって能天気?
完全には以前の調子を取り戻せていないkobayashiさんに先行します。
赤埴の山脊にのれば、お山の響。
無沙汰をわび、登高の許しを乞います。

お山はご機嫌麗しく。・・・

寵臣、櫛ヶ峰も。

衛兵岩と挨拶を交わし、沼の平へ。

入って直ぐ左へ折れ…

東尾根取付きへ。

取付きに到着。飲んで、食べて、ひと息入れます。
雪質はかたく、ステップも多数。このままノーアイゼンで。

さあ、東尾根。
ステップに足をのせ、のっしのっしと。

陽精の頌に調子を合わせ…

ぐいぐいと標高を上げます。

樹林を抜けると…

いよいよ核心部。

この岩のひだはお山の心虔。積もる話が解かされます。

畏れる心で、歩一歩。

胸突き八丁を前に、ひと息。
飲んで、食べて、アイゼンを装着します。

東壁の心曲、心魂と語らいながら、いざ。

月山のエ~ルに応えて、キック。

ふ~、もう少し陽が昇っていたら、ずぼずぼ、
こんなにサクッとは上れなかった…「早起きは三文の徳」?

テラスに着くと、先行のパーティ。
ロープワークの実習を兼ねているのでしょう。慎重な動作。

せかしてもなんなので、待機。
お山の響に耳澄ませ、…

湖からのエ~ルに応えます。

この場処は、my favorite。


ん~、でも、慎重すぎるかな?

そんなに危ないポイントでもないので、追い越させて頂くことに。
赤埴山に背を押されて。

東尾根を了え、…

南稜にのりました。

櫛ヶ峰のねぎらいがうれしい。

ここからは、私が先行。
ダマしのピークには藪が君臨しています。

来し方に、感懐。

猪苗代のお二人が続きます。

雪を繋いで歩一歩、とうとう断たれました。

こうなれば、頂稜の雪庇に頼るしかありません。
藪漕ぎをして上へ。

ふ~、良かったぁ。
何とか山頂へと雪がつながっています。

西吾妻のねぎらいエ~ルにほっこり。


山頂は、直ぐ其処。

磐梯山を頂きました。

湖を背に、ショット。

この方に撮って頂きました。
感謝。

『磐梯山/東尾根/恵心(後篇)』に続く。