あるく

~山の恵みの備忘録~

日山/忠慎 2022年11月6日

秋を頌う、渾身。



 

今日(11/6)は、 阿武隈高原中部県立自然公園『日山』(1,057M)を見回ります。

ん~、上天気。こんな日に山歩きが出来るなんて、ありがたき仕合わせ。

 

 

いつもの上移は平地区公民館前の駐車場に車を置かせて頂き、

「いざ」。

 

移ヶ岳の激を背に農道をのっしのっしと・・・

 

移登山口へ。(道標がちょっと・・・)

道はよく整えられ、ありがたい。部落の方々に感謝。

 

麓でも紅葉が進んで、山はもう終わりかな?

 

・・・と案じて来ましたが、何のなんの。

 

何事にも「さきがけ」あり、「しんがり」あり。

 

有終の、その意気やよし。

 

 

 

 

杉木の伐採。

 

移分岐で、茂原からの道を合せます。

 

 

悠々の漫歩。

 

 

陽精の頌に、木々が唱を合せます。

 

 

木々は、忠慎。天への讃歌。

 

 

心は明るんで、スキップしたくなる?

 

 

 

 

木々はみんな空をめざす・・・、天に何が在すかを知っているから?

 

 

山頂広場に着きました。

 

登山者の方々にお声がけしながら、展望台へ。

しばし眺覧、周覧。あぶくまの暢然が沁みてきます。

 

 

 

安達太良、吾妻の連嶺。

 

降りて、一帯を見回ります。

 

葛尾への道は閉ざされたまま。原発事故はまだ終わっていないのです。

 

展望岩へ。

 

重畳する、大滝根山、鎌倉岳、龍子山。

 

 

そして、移ヶ岳。

 

耳清ませば、陽精の頌。

 

秋が来て、その心がわかり始めると去る・・・

 

 

『天何をか言わん哉。四時行わる、百物生ず。天何をか言わん哉』

とは孔子の言葉。

「ほら、天を仰いでごらん、万物を主宰するあの天を。

天は何も言わない、語ることをしない。

でも、天の運行によって四季は自然に運行し、

その四季の移ろいによってたくさんの生物が生を享け、育まれる。

でも、天は何も言わない、語らない・・・」。

天には、まなざしがある。

 

 

一帯に異状のあるなく、安堵。

 

高台にある社に陣取り、ラーメン屋開店?です。

初めて択んだカップ麵、残念ながら、あまりおいしくなかった・・・

 

お腹は満タン。そろそろ、帰るとしましょう。

 

いい空。

木々がみな「わたし」をすいとられてむなしくたっているように、

私の中の「わたし」もすいとられ、むなしくされてゆきます。

 

秋色にまどろんで・・・

 

 

渾身の発色が、あっぱれ。

 

 

 

 

 

移分岐を折れると、茂原からの道に、お見かけしたことがあるような白髪の方が?

何と磐梯山の常連、takahashiさんでした。二年ぶりでしょうか?

しばし歓談、四方山話。

ああ、その中に、悲しい哉、猪苗代のyoshidaさんの訃報。

磐梯山に毎日通って小屋を切り盛り、お山に手を合わせ、お山と共に生きた方でした。

どうぞ、霊よ、安らかに・・・。

 

 

木々の溌剌に鼓舞され・・・

 

後は、すたこら。

 

 

 

 

部落の方々がこんなに道をよくしてくださいました。感謝。

 

移ヶ岳のねぎらいエ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

忠慎の山路に

感謝、感謝。

 

fin