あるく

~山の恵みの備忘録~

飯豊山行[大日杉~大日岳](その2) 2009年4月30日~5月2日



<5月1日>
 03:50起床。ぐっすり眠れた。夜半風に小屋が唸っていたがいい子守唄だった。すっかり疲れはとれた。すぐに食事。予報どおり、素晴らしい好天になりそうだ。 05:20飯豊本山小屋発。いよいよ今回の目的、大日岳アタックだ。飯豊山頂を通らず、玄山道よりやや上部を駒形山へ向けてトラバースする。駒形山を過ぎると一面の雪原となる。前日のものと思われるトレースは、見事なまでに、なんのブレもなく一直線で御西小屋を目指している。雪面は硬く歩き易かったので、ぶらぶらと写真を撮りながら行こうとしていた私は喝を入れられた。「目的は何か?」
 06:20御西小屋着。冬期入口から身を乗り出して歯の手入れをしている人がいた。お名前を伺うと小国山岳会の横山さんであった。体調が悪く計画を変更された由。しばらく話し込んでいると大日岳方向より男性の単独の方到着。蒜場山から大日岳を越えて来られたとのこと。お疲れ様です。豊栄出身の弘前大学山岳会のXさん、彼に写真を撮ってもらう。私も気合を入れて、いざ大日岳へ向け出発。
 07:55大日岳山頂着。直下の急斜面辺りから身体が飛ばされそうな強風となり、「何でよりによって、こんなとき、こんな場所で」とぼやくも、なんとか耐風姿勢を繰り返しこらえた。
 山頂からの眺めは絶句であった。雪に被われた飯豊の山塊、その肢体のほぼすべてを見渡す事が出来た。すべてのことに感謝、感謝、感謝。昨日憎かった若雪はその白さで今日の感激を倍加させてくれた。
白、純白、こんなにも凛々しい大日岳を有難う。山からたくさんのエールを貰った。
 西大日岳方面へと目を遣ると先ほどの横山さんとXさんのトレースが延々と続いており、私も、予定より早く着いたこともあり、強風の中、硬い雪面を西大日岳へと向かった。
 08:24西大日岳山頂着。ここまで足をのばしたのは何年ぶりだろう(10年ぶり?)。Xさんが辿ってきた薬師から蒜場へのトレースが目の前に続いている。けれど、気まぐれで辿れるラインではない。
「いつか、いつか」と呟きながら、山頂を後にする。
 10:20御西小屋着。風も収まってきたので、防風のための雨具を、小屋に入って外す。御西小屋を発ち、少し夏道沿いに寄り、撮影のポイントを漁りながら戻る。 11:36飯豊山頂着。小屋方面から
の3人パーティとスライド。川入からの入山、地蔵山に幕営、山頂ピストンとのこと。剣ヶ峰はそんなに危険な状態ではなかったと言う。「危険」の度合いは人それぞれ。11:55飯豊本山小屋着。


雪原を進むと大日岳の頭が・・・!
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天狗岳の東稜が長~いです
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御西岳の手前で振り返ると、飯豊と太陽がおはようさん
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風紋の彼方に大日岳が
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御西小屋と大日岳
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御西小屋にて筆者、冬期出入口に小国山岳会の横山さん
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御西岳と飯豊山(大日岳山頂部より)
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草履塚~種蒔山~三国岳の稜線
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御西岳
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北股岳への稜線
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大日岳山頂 (マスコットの「大日くん」元気です)
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西大日岳を望む
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西大日岳山頂
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西大日岳山頂より大日岳を望む
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牛首山~櫛が峰
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大日岳直下の急斜面
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牛首山
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牛首山
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大日岳
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大日岳(文平の池より)
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御鏡雪田と大日岳
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駒形山付近より北方を望む
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飯豊本山小屋
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その3へ続く