あるく

~山の恵みの備忘録~

高柴山/恵和 2015年12月6日

  寒光に恵和する雲。
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  今日(12/6)は、
  阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』
  及び
  堂山王子緑地環境保全地域
  を見廻ります。



  いつもの門沢登山口から。
  沢の水に礼して。
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  少し上ると雪、陽精からのご挨拶。
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  杉林の勾配を抜けると、お一人、下って来られました。
  古稀にして矍鑠、ご健歩を祈り上げます。
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  初め5㎝ぐらいだった雪も、山頂部が近づき15㎝~20㎝に。
  先ほどの方はこの見晴台でタ~ンされた様です。
  ザッ、ザッ、…雪を鳴らすのが愉しい。
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  ここから先、
  登山道のトレ~スはイノシシ君。
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  寒光射し込む小径。
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  片曽根山からのエ~ル。
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  展望台が見えて来ました。
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  春へと耐える…。
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  ひっそりと訪う者を待つ、避難小屋。
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  山頂展望台に到着。
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  展望台に周覧のひと時。
  ~日影山、蓬田岳。
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  天と地の詠唱。  
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  阿武隈の叙情が沁みて来ます。
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  ふと、
  親鸞を想う…
  
  "慈悲に聖道・浄土のかはりめあり。
  聖道の慈悲といふは、
  ものをあはれみ、かなしみ、はぐくむなり。
  しかれども、
  おもふがごとくたすけとぐること、きはめてありがたし。
  浄土の慈悲というは、
  念仏して、いそぎ仏になりて、大慈大悲心をもつて、
  おもふがごとく、衆生を利益するをいふべきなり。
  今生に、いかに、いとをし、不便とおもふとも、
  存知のごとくたすけがたければ、この慈悲、始終なし。
  しかれば、念仏まふすのみぞ、
  すえとをりたる大慈悲心にてさふろうべきと云々"。
  (『歎異抄』)
  現実世界が突きつける救いのない不条理は、
  彼の信心を問い、試み、転回させたに相違ありません。

  "あなたたちが祈り求めるものはすべて、
  かなえられるものと信じなさい。
  そうすれば、そのとおりになるであろう"
  とは、新約書の主人公の言葉。
  (『マルコ伝』)
  みんなが祈り求めれば、忽ちにして、
  暴力のない世界は到来する…。
  
  
  お山の祈りは、
  "Grace be with you"。
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  ブルブル、じっとしていると、さ・む・い。
  身体を動かさなくっちゃ。山頂部浮金側へ。

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  郡山市街を見守って安積山塊。
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  黒石山、奥に安達太良、吾妻の連嶺。
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  遠く磐梯山からのエ~ル、すっかり冬の貌です。 
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  牧野口から登山者が一人、来頂。
  展望台に戻ります。今日はこれでお二人。
  しばし、山談義。ご健歩を祈り上げます。
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  "うすら陽がみなぎっている
  こころはやさしくたかぶり
  醜いことをかんがえても
  そのかげは花のようにうつくしい"
  八木重吉



  陽精と雲の二重唱。
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  一帯に異状のあるなく、安堵。
  お昼もすっかり回りました、帰りましょう。


  阿武隈の目送に与かります…
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  雪と語らい…
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  樹々と語らいながら。
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  登山口に戻りました。
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  無事の下山、
  天然の、その恵和に
  感謝、感謝。



  Fin