あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山/和衷 2017年1月7日


 今日(1/7)は、二ツ箭山へ。

 寒い朝、散歩する私のほっぺはぴりぴりでしたが、
 二ツ箭山は、やはり、南国いわきのお山。
 登りつめた岩場のテラスには、燦々の慈光が注がれ、
 のんびりぬくぬく、常連の方々と語らいながら、
 鍋焼きうどんを愉しむことが許されました。
 感謝。



 今日はサプライズ。
 駐車場で身繕いを了え、発とうとしたら、何と、
 佐藤さんご夫妻とバッタリ。3年前でしたか、磐梯山頂でも。
 ずっと登山を続けておられるご様子、何よりです。
 鎖、ロープに頼り切っている姿が、まだ初々しい?(失礼)
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 水に礼すれば、その謙廉に合せられます。
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 御滝沢に歩一歩。
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 心を洗う、水の精。
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 その調べは、"Grace be with you"。
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 〆張り場。此処で左に折れ、山脊へ。
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 岩場に直下。
 "天へ、天から生きよ"と、呼ばわる響。
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 佇んで、その声に聴きます。
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 手と足と岩とを頼んで。
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 あとここを攀じれば…。
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 女岩を頂きました。
 陽精の頌歌に、雲が、洋が唱を合せます。
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 「『全人』を造り出したときに、教育ははじめて役に立つ。
 本当に教育のある人間は、
 いろいろなことを少しずつかじっている人間ではなく、
 また、あらゆることについて細かい点まで知り尽くしている
 (それが可能だとして)人間でもない。
 『全人』には、じつは事実や理論に関する細かな知識などは
 ないだろう。おそらく、こういう人は
 "大英百科事典になんでも書いてあるのだから、
 自分は知らなくてもいい"
 といって、事典をだいじにしているだろう。
 だが、中心とはしっかりと接触を保っているに違いない。
 全人は、この根本的確信、
 人生の意味と目的については迷いはないだろう」
 とは、先達の言葉。

 そして、
 「人類は何でもこなす方法こそ知ってはいるが、
 何をすべきかを知らないのではないか。
 オルテガ・イ・ガセットが簡潔にこう断じている。
 "われわれは、観念なしには人間らしい生き方はできない。
 何をするかは観念によって決まる。
 生きるということは、一言でいえば、
 ほかのことをしないで一つのことをするということである"。
 では、教育とは何なのだろうか。
 それは選択を行なうこと、オルテガをもう一度引用すれば、
 "無意味な悲劇や内面的汚辱ではなく、
 もっと高い次元の生を生きる"
 ことを可能にする観念を伝えることである」とも。

 環境、テロ、貧困、疎外、…様々に伝えられる危機、
 いま、教育にあるのは、どのような〈根本的確信〉でしょうか。



 太陽も、海も、山も、その根本的確信にあって、
 存在を全うしています。
 まずは、ひとが人であること、それを問いなさいと、
 陽精はうながしています。


 
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 陽精の祈りは、"Grace be with you".
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 さて、テラスへ。
 お~、今日は満員御礼ですね。
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 元気溌剌、M浦さんご夫妻。
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 asanoさんは鍋焼きうどん。
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 私も鍋焼きタイムへ~のはずが、いれたタレがボタボタこぼれ…。
 何と銀容器に穴が~!?(嗚呼)
 幸いなことに、ちょうどasanoさんが鍋焼きを食べ終えたばかり、
 銀容器を譲っていただき、事なきを得、食べれました。感謝。

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 少し遅れて、佐藤さんご夫妻も到着。
 ショットの犠牲に?(笑)
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 少しずつテラスから散り始めると、
 お久しぶりです、最長老nakajimaさんのご登場。
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 先を急ぐ彼を見送り、
 四人で温んで、歓談、四方山話。
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 雲さんが面白がって聴いています。
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 さて、海から、空から、太陽から、たっぷりと元気を頂戴しました。
 帰ります。周回へ。



 月山から"夫婦岩"。
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 男岩。
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 そして女岩。
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 睦まじく唱を合せます。 
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 途中の分岐で三人とわかれ、私は沢へ。
 水の精と語らいたい。


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 水の謙廉。
 その翔舞、翔踊、…
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 翔華、
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 そしてその翔逸に、
 大きなエ~ルを戴きました。

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 無事の下山、
 和衷の山路に
 感謝、感謝。


 Fin