あるく

~山の恵みの備忘録~

母、天上。

2022年3月27日夜。母、永眠。

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母が、天寿を全ういたしました。96歳。(行年98歳)

95歳まで甲状腺の持病、また足腰に痛みを覚えながらも

気丈に自分で日常をこなしてきましたが、

如何せん、昨年の8月、転倒により骨折。

手術、入院、リハビリと、二ヶ月の療養を経て退院、

要介護4、全介助の身となりました。

退院後、この五か月はずっと私と姉が居宅で介護、

母から心にたくさんの贈り物をもらいながら、

最期を看取ることが許されました。

母は生業である書店のかたわら、宮沢賢治萬葉集芭蕉など

多くの詩文に親しみ、自らも短歌や俳句の創作にいそしみました。

底に流れる詩の真実、それを大切に、それに動かされ、天寿を全う・・・

天晴な生涯でありました。

そして最後に介護という、貴い宝物をさずけてくれた母。

私は母を尊敬します。

天へと凱旋した母よ。平安あれ。