あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山/愉衍 2018年12月15日


 今日(12/15)は、久方振りに、二ツ箭山へ。今冬のお初。
 朝、いざ、出発しようとしたら、何と雪が舞い始めました。
 先の週といい、本日といい、この予報の抜かり、その頓珍漢、
 これでは、いまNHKで人気のチコちゃんに、
 Don't sleep through life! (ぼ~っと生きてんじゃねぇよ)と、
 一喝されてしまうかもしれませんね。(笑)

 辿り着いた二ツ箭の、岩場のテラスでも雪が舞う始末、
 陽が燦燦の温もりにこそ恵まれませんでしたが、 
 常連の皆さんとの久しぶりの語らい、また、サプライズもありで、
 存分に、いい時間を愉しめました。感謝。


 先ずは、御滝。
 水勢はなく、垂れしたたるほどですが、辺りを払います。
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 水に礼すれば…
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 その謙廉に合わせられます。
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 のっしのっしと。 
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 〆張り場着。左へ折れます。
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 突き上げて、山脊へ。
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 岩場に直下。呼ばわる響に、耳澄ませます。
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 "天へ、天から生きよ"と。
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 息を荒げて、攀じり…
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 男岩と女岩を分つ基部へと上がれば、月山の響。
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 女岩へは、もう一登り。
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 つめて、男岩にご挨拶。
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 女岩を頂きました。
 陽精の頌は…西方からあふれる雲に遠慮がち。
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 ですが、洋は光輝燦爛、陽精の頌に応えます。
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 燦然の洋(うみ)、しらべ。

 「私達の人生の豊かさは、私達の不完全さによってもたらされる」
 とは、ある生物学者の言葉。
 欠けるところの多い私にとっては、慰めに満ちた言葉です。
 6年前に遺伝子編集技術が開発され、遺伝子を切り取ったり、繋いだりして、
 病気の治療に用いるという。さらに、
 ヒトの受精卵へと、外見、性格、知力、体力等々をデザインし、
 思い通りの子供を得ようとの研究が進められているのだそうな。
 もっと優れた性格を、もっと卓越した能力を求めて…
 曰わく、「デザイナー・ベビー」とか。
 上記の言葉はその研究の現状を紹介した方の言葉、諫言です。
 おいおい馬鹿なことはよせ、世界をどんどん悪く、ダメにしているのは、
 その「優れた」、「卓越した」人たちではないのか。
 弱さこそ、不完全さこそが、恵みなのだと、ほんとうの豊かさの源泉なのだと、
 この洋が、この光輝が、告げています。

 "Grace be with you"、切々と。
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 さて、岩場のテラスへ。
 O内さん、T田さん、S藤さん、Y田さん、Igaさん、~
 いつも通り、常連さんたちがズラリ。この「いつも通り」がすごいなぁ。
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 久しぶりに交ぜて頂き、歓談、四方山話。
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 来る途中、コンビニで調達した鍋焼きうどん。
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 食し終え、まったりしていると、何と佐藤さんご夫妻が。
 相変わらずのご様子、何よりです。再び、歓談、四方山話に。(笑)
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 テラスには小雪が舞い始めました。
 ぬくぬくというわけにもいかないので、おいとまします。

 往路を復すお二人と別れ、私は月山へと周って下りることに。


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 睦まじい"夫婦岩"、月山から。
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 男岩、女岩と、言葉を交わしながら。
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 木漏れ日のねぎらいが、うれしい。
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 駐車場の手前で、何と、jinboさんの山友、kanekoさん。
 しばし、語らい、
 一昨年、鳥海山で不慮の死をとげたjinboさんを偲びました。
 二ツ箭山を愛した、jinboさん。霊よ、安かれ。
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 無事の下山、
 山路の愉衍に、
 感謝、感謝。


 Fin