あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山/清安 2018年12月24日

 高らかに陽精の、頌歌。
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 今日(12/24)は、二ツ箭山へ。
 過ぐる一週は、まわりに、ご不幸が相次ぎ、都合お二方の葬礼に参列。
 地上の闘いを、たたかいぬいて、天へと凱旋されたお二人の霊、安かれと、
 祈らずにはおれません。
 
 「ほら、よく見たまえ、よく聴きたまえ。
 亡くなられた方たちは、生きようと欲しているのだ。
 貴方のなかで生きようと欲しているのだ。
 貴方の生を通して、自分の欲したものがゆたかに展開されることを
 望んでいるのである」
 とは、アランの言葉。
 死者のための祭儀は、遺された者の、その確認、確信のためにこそ。


 御滝には切々の滴り。
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 水に礼すれば、その謙廉に合わせられます。
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 水の時間を、のっしのっし。
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 〆張り場で沢にわかれ、山脊へ。
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 岩場に直下。その響に、耳澄ませます。
 「天へ、天から生きよ」と。
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 男岩と女岩を分かつ基部へ。月山からの大きなエ~ル。
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 女岩へ。
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 途中、鎖を離して男岩。
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 女岩を頂きました。陽精は頌い、洋は真率で、応えます。
 しばし、黙想。
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 下界は、クリスマス、クリスマス。
 ただ、賑やかにさわぎたいだけなのか、それとも、
 その名の中に神の痕跡を、響を、感じているのか、…どちらでしょうか。

 イエス曰わく、―
 『よくよくあなたに言っておく。
 人は新しく、上から生れなければ、神の国を見ることはできない』。

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 そして、また、曰わく、
 『あなたがたは自分のために地上に宝を積んではならない。
 そこでは虫が食い、さびがつき、泥棒が忍び込んで盗み出す。
 あなたがたは自分のために、天に宝を積みなさい。そこでは、
 虫が食うことも、さびがつくことも、泥棒が忍び込んで盗み出すこともない。
 あなたの宝のある所に、あなたの心もあるからである』と。…
 かみしめたい。


 洋は従順、天上の耀きを、そのままに、燦然と、あらわしています。
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 さてと、岩場のテラス。
 土日こそ外しましたが、やはり、天下の休日。常連のみなさんの姿が。
 Igaさん、M浦さんご夫妻、Y田さんが和やかに。遅れてO利さんも。
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 交ぜて頂き、歓談、四方山話と、相成りました。
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 私は、前回同様、鍋焼きうどん。(笑)
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 みなさんを見送り、
 ぬくぬく、まったりと、恵みに浴します。
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 いい時間を、過ごせました。心も満腹?帰るとしましょう。


 今日は周らず、往路を復します。
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 再び、沢へと降り起てば、水の精の迎候。
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 その謙廉に、倣います。
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 すると、上ってくる形影が。
 その姿は、何と、nakajimaさんではありませんか。
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 「お久しぶりです」。お互いに「生きているぞ」と、確と、握手。
 nakajimaさんは、御歳八十を超えて矍鑠(かくしゃく)、二ツ箭の最長老です。
 しばし、歓談。溢れる元気、大きなエ~ルを頂戴しました。感謝。
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 畏れつつ、それぞれの上り下りへ。
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 後は、すたこら。
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 空からの、大きなエ~ルに浴せば、山路は了り…
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 無事の下山、
 清安の山路に、
 感謝、感謝。


 Fin