あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/恵施 2018年7月8日

 飯豊の御出座し。 
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 西日本を襲った豪雨は、たくさんの生命を、日常を、奪い去り、
 無惨な傷跡を残しました。
 亡くなられた方々、お一人おひとりの、ご冥福を、
 切に祈り上げます。
 (人間にないがしろにされた《環境》が、人間をないがしろにする…)

 今日(7/8)は、磐梯山へ。
 曇りの予報でしたが、降りみ降らずみの雨。
 雲気、雲興。時間を遅くすると、ちゃんとした雨?になりそうです。
 で、櫛ヶ峰はパス。それでも、
 大磐梯を頂けば、お山のはからいか?雲がはらわれ、
 ひと時の眺望に恵まれました。



 いつもの、猪苗代スキー場から。
 (この明るんだ顔に騙されて?傘を失念~)
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 トラノオの鄭重なる目迎。
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 ゲレンデを半分も登らぬうちに、雨がぱらつきだしました。
 山頂の笑みに騙された私が浅はか。傘を取りに戻るには、既に微妙な位置?
 仕方ない、雨具をポンチョ風にひっかて。

 ゲレンデトップから。
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 我がもの顔に振る舞う、雨雲。
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 I'm singing in the rain, just singing in the rain ~♪

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 沼ノ平。いつのも場処で、ひと息。
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 雨の滴が、お山を洗いあげます。櫛ヶ峰のお呼びは、なさそう
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 天狗岩は、――
 「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 
 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ
 慾ハナク 決シテ瞋ラズ 
 イツモシヅカニワラツテイル」

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 火口の淵へと起つと、雨雲は中休み。
 雨粒がややおちるものの、見晴らしに恵まれました。
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 天狗岩は、吾妻の峰々と、どんな思想の交換をしているのだろう?
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 ん~、あっちへ行ってもよかったかな?(笑)
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 雨雲は、勝手次第。
 櫛ヶ峰がいざなっているわけではなさそうです。
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 弘法清水小屋の澁谷さんに、ご挨拶。
 コーヒーをごちそうになりながら、しばし、歓談、四方山話。

 山頂部の雲は、得手勝手。
 どんな世界が待っているのか?いざ。
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 大磐梯を頂きました。
 お山の厚情に与って?視界は五分、南方と西方がひらけます。
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 湖の響が、とどきます。
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 目を転じれば、飯豊の荘重。――
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 黙想の、ひと時。――

 人が、個々別々、それぞれに、そうであるように、
 山のそれぞれにも、生きられた言葉があり、中心には、生命がながれています。
 山は、決して、鉱物の塊、死んだ歴史の断片などではありません。
 そこには、尊厳があり、造られたものとしての、連帯があります。
 山へ上り、山を頂くことで、その言葉、その生命に合せられる、…私には、
 その仕合わせが、達成感、爽快感の実相なのだと、思えてなりません。
 その言葉、その生命に離反して、どんな文明が成り立つというのでしょう。
 その消息は、足がいちばんよく知っています。
 足には、頭や心とはちがう「理性」があるのですから。


 慈愛と峻厳。足の声に聴け。 
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 雲を透して頌う、陽精。 
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 その調べは、"Grace be with you". 
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 バンダイクワガタは数えるほど。でも、しんがりの矜持。
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 山頂に居合わせた方と言葉を交わせば、山友の山友?
 山談義に、ついつい長居。
 

 弘法清水でお土産に、2リットル。
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 後は、すたこら。

 路傍の花にエ~ルを頂戴しながら。
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 ちょっと、ひと息。
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 さて、太腿に活を入れるとしますか。
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 花々の祈りは・・・
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 "Grace be with you".
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 無事の下山、
 お山の恵施に、
 感謝、感謝。


 Fin