櫛ヶ峰に起ち、はるか飯豊からの大きなエ~ルに浴します。

今日(7/27)は、磐梯山へ。
以前は、"雨の日は磐梯山"などと、高言していましたが、
もう、そんな若さはありません?(笑)
雨天に翻弄され、予報の晴れマークに飛びつき、山へ。
しかし見事に梯子を外され、朗天は前半、櫛ヶ峰までだけ…。
でも、かえって、涼しく、気持ちよく歩けました。
先の靴擦れも、調子が戻って、良かった、善かった。
いつもの猪苗代スキー場から。ゲレンデには清爽。

トラノオの迎候に与ります。

ゲレンデトップから、猪苗代の町並み、そして川桁山。

木漏れ日降りる赤埴の山脊に、歩一歩。

湖のエ~ルに応えます。

夏色のお山。

赤埴を巻き終え、沼の平へ。
櫛ヶ峰が招きます。

おや、黒揚羽。この風格たるや…

沼の平。
いつもの場処で、ひと息。

"Welcome back",
パンを頬張りながら浸る、親昵。

しっかり夏焼けの貌です。

まずは、櫛ヶ峰。
火口に起てば、飯豊の光。エ~ルに応えます。

さあ、櫛ヶ峰へ。

そして、月山。

一息入れて、飯豊をまじまじ。

あの雪の連延は、"御鏡雪"と呼び慣わされていますが、
私には、天空に沐浴する白鯨です。

このスカイラインにあそぶ、幸せ。…

天鏡の湖…

そして、天がける磐の梯子。(雲が…)

呼ばわる天狗岩。
"天を仰げ、天から生きよ"と。

そこから一投足、
飯豊に見守られ、櫛ヶ峰を頂きました。

この居候、すっかり山頂に馴染んでしまいました。
(この『監視カメラ』からの画像↓はいつでも見ることができます)
*「カメラ選択/東北地方」→「磐梯山/櫛ヶ峰」をクリック。
同様に「安達太良山/鉄山」からの沼の平の画像も随時。

あらためて眺覧。
湖には、静謐。

目を転じれば、雲を被って、大磐梯。
顔をしかめているのかな?
私の至らなさに?それはある。でも、
いや、この国の、病んだ、かまびすしさに。
"古えより皆な死有り、民、信無くば立たず"
とは、孔子の言葉。
「人間は死によって将来をくくられているということは、
人間の最も大きな条件としてむかしから確定したことである。
この大きな条件が、一番の前提としてある以上、
他の条件は、後退し、犠牲になることがあろう。ただ、
どうしても後退させることのできない条件、
それは『信』である。
なんとなれば人民は、信義がなければ存立しない。
有限の人生において、最後の人間の条件となるもの、
それは信義ないしは信頼である」と、
吉川幸次郎はその義を釈しました。
信頼と合意の世界を目指して欲しいと願うのは、
真摯と謙遜を尽くして欲しいと願うのは…
私一人ではないはずです。
"然うだ"と、雲を透して、お山が肯います。


ささやかな生命の営みが、胸を打ちます。


お山の祈りは、
"Grace be with you".


大磐梯に寄らぬわけにもいきません、いざ。
空は白み、雲が弥増します。


弘法清水小屋で澁谷さんにご挨拶。
居合わせた登山者の方も交えて四方山話と相成りました。
山頂でカップ麺をと、小屋を辞し、えっちらおっちら…
勇躍、大磐梯を頂きましたが、
何と、ザックの中に、コッヘルが有りません~!
火器は有るのに。嗚呼、お湯が沸かせない。

仕方なく、
弘法清水に戻り、澁谷さんにお湯を分けて頂くことに。
感謝。
お土産に弘法清水2リットル。

雲を透して呼ばわる、天狗岩。

沼の平で、一休み。

あとは、すたこら。
赤埴の山脊から、重い雲。

でも、湖は溌剌です。

路傍のホタルブクロのねぎらい、エ~ル。

いよいよゲレンデに突入です。

トラノオのねぎらいに、ほっこり。


ゲレンデ下部は、下草がきれいに刈り込まれていて、
ミヤコグサはもういないとあきらめていましたが、
何と奇跡的に一輪だけ、草刈り機の刃をかいくぐり、
生き残ってくれていました。
その衷心のねぎらいとエ~ルが、うれしい。

無事の下山、
恵寛の山路に、
感謝、感謝。
Fin