あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/恵寛 2017年7月27日

 櫛ヶ峰に起ち、はるか飯豊からの大きなエ~ルに浴します。
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 今日(7/27)は、磐梯山へ。
 以前は、"雨の日は磐梯山"などと、高言していましたが、
 もう、そんな若さはありません?(笑)
 雨天に翻弄され、予報の晴れマークに飛びつき、山へ。
 しかし見事に梯子を外され、朗天は前半、櫛ヶ峰までだけ…。
 でも、かえって、涼しく、気持ちよく歩けました。
 先の靴擦れも、調子が戻って、良かった、善かった
 


 いつもの猪苗代スキー場から。ゲレンデには清爽。
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 トラノオの迎候に与ります。
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 ゲレンデトップから、猪苗代の町並み、そして川桁山。
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 木漏れ日降りる赤埴の山脊に、歩一歩。
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 湖のエ~ルに応えます。
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 夏色のお山。
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 赤埴を巻き終え、沼の平へ。
 櫛ヶ峰が招きます。
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 おや、黒揚羽。この風格たるや…
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 沼の平。
 いつもの場処で、ひと息。
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 "Welcome back",
 パンを頬張りながら浸る、親昵。
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 しっかり夏焼けの貌です。
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 まずは、櫛ヶ峰。


 火口に起てば、飯豊の光。エ~ルに応えます。
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 さあ、櫛ヶ峰へ。
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 桧原湖の先にかろうじて、朝日連峰
 そして、月山。
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 一息入れて、飯豊をまじまじ。
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 あの雪の連延は、"御鏡雪"と呼び慣わされていますが、
 私には、天空に沐浴する白鯨です。
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 このスカイラインにあそぶ、幸せ。…
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 天鏡の湖…
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 そして、天がける磐の梯子。(雲が…)
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 呼ばわる天狗岩。
 "天を仰げ、天から生きよ"と。
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 そこから一投足、
 飯豊に見守られ、櫛ヶ峰を頂きました。
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 この居候、すっかり山頂に馴染んでしまいました。
 (この『監視カメラ』からの画像↓はいつでも見ることができます)
 *「カメラ選択/東北地方」→「磐梯山/櫛ヶ峰」をクリック。
 同様に「安達太良山/鉄山」からの沼の平の画像も随時。
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 あらためて眺覧。

 湖には、静謐。
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 目を転じれば、雲を被って、大磐梯。
 顔をしかめているのかな?
 私の至らなさに?それはある。でも、
 いや、この国の、病んだ、かまびすしさに。


 "古えより皆な死有り、民、信無くば立たず"
 とは、孔子の言葉。

 「人間は死によって将来をくくられているということは、
 人間の最も大きな条件としてむかしから確定したことである。
 この大きな条件が、一番の前提としてある以上、
 他の条件は、後退し、犠牲になることがあろう。ただ、
 どうしても後退させることのできない条件、
 それは『信』である。
 なんとなれば人民は、信義がなければ存立しない。
 有限の人生において、最後の人間の条件となるもの、
 それは信義ないしは信頼である」と、
 吉川幸次郎はその義を釈しました。

 信頼と合意の世界を目指して欲しいと願うのは、
 真摯と謙遜を尽くして欲しいと願うのは…
 私一人ではないはずです。


 "然うだ"と、雲を透して、お山が肯います。
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 ささやかな生命の営みが、胸を打ちます。
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 お山の祈りは、
 "Grace be with you".
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 大磐梯に寄らぬわけにもいきません、いざ。
 空は白み、雲が弥増します。
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 弘法清水小屋で澁谷さんにご挨拶。
 居合わせた登山者の方も交えて四方山話と相成りました。
 山頂でカップ麺をと、小屋を辞し、えっちらおっちら


 勇躍、大磐梯を頂きましたが、
 何と、ザックの中に、コッヘルが有りません~!
 火器は有るのに。嗚呼、お湯が沸かせない。

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 仕方なく、
 弘法清水に戻り、澁谷さんにお湯を分けて頂くことに。
 感謝。


 お土産に弘法清水2リットル。
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 雲を透して呼ばわる、天狗岩。
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 沼の平で、一休み。
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 あとは、すたこら。

 赤埴の山脊から、重い雲。
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 でも、湖は溌剌です。
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 路傍のホタルブクロのねぎらい、エ~ル。
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 いよいよゲレンデに突入です。
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 トラノオのねぎらいに、ほっこり。
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 ゲレンデ下部は、下草がきれいに刈り込まれていて、
 ミヤコグサはもういないとあきらめていましたが、
 何と奇跡的に一輪だけ、草刈り機の刃をかいくぐり、
 生き残ってくれていました。
 その衷心のねぎらいとエ~ルが、うれしい。

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 無事の下山、
 恵寛の山路に、
 感謝、感謝。



 Fin