あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山/恵養 2017年12月17日


 今日(12/17)は、二ツ箭山へ。
 登山口いわき市は小川への半途、滝根を越えた辺りから、
 俄かに空が雪雲に蔽われ、視界一面が白雪の舞う世界に。
 ん~、聞いてないぞ~?と目をぱちくりさせながらも、
 そのままGO。
 さすがに南下、すぐに雪雲は殺がれ、朗天に恵まれました。


 御滝沢に客となり、水に礼すれば…
イメージ 1

 その謙廉に合せられます。
イメージ 23


イメージ 2


 〆張り場へ。
 山脊へと舵を切ります。
イメージ 3



 仲良く上がる?勾配と心肺。
イメージ 4


 岩場に直下。
 "天を仰げ、天から生きよ"と、呼ばわる響。
イメージ 5

 攀じって男岩のエ~ル。
イメージ 6



 女岩を頂けば、月山。そして洋の真率。
イメージ 7


 陽精の頌が大空に。
イメージ 8


 しばし、黙想。
 天然の慈愛に浴します。


 さて、テラスには、
 常連のnakajimaさん、M浦さん、asanoさんが憩います。
イメージ 9


イメージ 10


 八十を超え矍鑠(かくしゃく)のnakajimaさん。
 suzukiさんを交え、歓談、四方山話。
イメージ 11

 雲を透して、陽精は聴き耳?
イメージ 12


 日向ぼっこに、時を忘れます。
イメージ 13



 さて、周回のみなさんを見送り、
 私は沢へ。


 修験台には、睦まじい"夫婦岩"の頌歌。
イメージ 14




 沢床へと降り起ち、水の精にご挨拶。
イメージ 24


 老子の言葉に、
 「谷神死せず、是れを玄牝と謂う。
 玄牝の門、是れを天地の根と謂う。
 綿綿として存するが若く、
 之れを用うるも勤きず」とか。――
 谷は低く凹み、その底にはものが流れ集まります。
 谷神とは低さ、卑しさ、おくれ等の見掛けが
 かえって生命力、生産力、創造力の源となっているような、
 そうしたものの絶頂、万物を養う神と解され、
 そして、玄牝もまた
 同様な二重性の象徴とされているのでしょう。
 老子は、ここから、豊かな生命力が流れ出しているのだと、
 感得したに違いありません。

 低いとされ、卑しいとされ、おくれているとされたもの、
 即ち、取るに足らぬとされたもの、役に立たぬとされたもの、
 そこにこそ天地の根があるのだと意をくむは、
 夢想に過ぎるでしょうか。
 
 
 谷には謙廉が流れています。
イメージ 15


イメージ 16


 水の時間に歩を合せて。
イメージ 17


 水の精、翔逸、翔踊、翔華。
イメージ 18



イメージ 19


イメージ 20


イメージ 21




 御滝の上に起って、山路の了り。
イメージ 22


 無事の下山、
 山路の恵養に
 感謝。


 Fin