梅が、春を頌いあげます。
今日(3/2)は、二ツ箭山へ。
春山の便りをつぶさにすると、雪は少なく、雪解けも足早な様子です。
天気図を見れば高気圧。そろそろA山、B山かなと、思い巡らしましたが、
いまひとつ、雪山モードにシフトし切れず、今回は見送ることに。
御滝沢に分け入り、水に礼すれば…
謙廉。
〆張り場から、山脊へ。
すると、休み処に、asanoさん、M浦さん御夫妻、T田さんの姿。
二ツ箭、四人の侍?(笑)
今季、登る日が重ならず、お会いできませんでしたが、やっと。
相変わらずなご様子、何よりです。
一汗かいて、岩場に直下。
"天を仰げ、天から生きよ"、~呼ばわる響に耳澄ませます。
基部で月山からのエ~ル。
攀じれば、男岩の雄姿。
女岩を頂けば、陽精の頌。"Grace be with you".
春藹。ほとんど花粉かな?
さて、岩場のテラスへ。
常連の皆さんがずらり。
M藤さんも、nakajimaさんも、Y田さんも、お久しぶりです。
交ぜて頂き、歓談、四方山話。
私は、毎度の鍋焼きうどん。
長老、nakajimaさんの矍鑠。元気を頂戴しました。
指の捻挫?も癒えました。
さて、食べごろかな?
直ぐ上の方位盤で、むしゃむしゃ。
春が滲みて来ました。
みなさんを見送って、ひとり。
坐して、まったり。
こうして、とろ~り、まどろんでいると、…
自然のままがいいんだ、政治も、文明も、そんなものはどうでもいい、
人間はしずかに、おとなしく、自然のままに生きるのがいいんだ。
憂いを生む学問なんて、どうでもいい。
美も悪も、そんな価値の差別は、消そうと思えば、直ぐ失せるんだ。
理想だ、知恵だと小賢しいものを棄てよ、そうすればすぐにでも幸せになれる。
愛だ正義だとやかましくいうな、言えばいうほど、おかしくなるんだ。
… とまぁ、うっかり、そんなふうに、とろけてしまいそうになりますが、
それはちがうぞと、天の響。
陽精が陽明として完全であるように、雲が雲として完全であるように、
人よ、お前も、人として完かれ。
目にしたくもないような、耳にしたくもないような、口にしたくもないような、
そんなことばかりが溢れる世界にあったとしても、contestant、
まっとうな反撥の心を、健やかに育め。そんな天の響が、聴こえて来ました。
いい時間に、感謝。帰りは、沢コース。
修験台から"夫婦岩"。高らかに、二重唱。
谷へと降り起ち…
水の精に、通行の許可を請います。
水の時間を、たどたど。
水の精の、翔逸、翔華、翔踊に与かれば…
山路は了り。
駐車場に戻れば、梅の花の祝福。
「眼がさめたように
梅にも梅自身の気持がわかって来て
そう思っているうちに花が咲いたのだろう
そして
寒い朝霜ができるように
梅自からの気持がそのまま香にもなるのだろう」
(八木重吉)
無事の下山、
春襟の山路に
感謝
Fin