あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山/春襟 2019年3月2日

 梅が、春を頌いあげます。
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 今日(3/2)は、二ツ箭山へ。
 春山の便りをつぶさにすると、雪は少なく、雪解けも足早な様子です。
 天気図を見れば高気圧。そろそろA山、B山かなと、思い巡らしましたが、
 いまひとつ、雪山モードにシフトし切れず、今回は見送ることに。
 

 御滝沢に分け入り、水に礼すれば…
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 謙廉。
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 〆張り場から、山脊へ。
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 すると、休み処に、asanoさん、M浦さん御夫妻、T田さんの姿。
 二ツ箭、四人の侍?(笑)
 今季、登る日が重ならず、お会いできませんでしたが、やっと。
 相変わらずなご様子、何よりです。
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 一汗かいて、岩場に直下。
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 "天を仰げ、天から生きよ"、~呼ばわる響に耳澄ませます。
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 基部で月山からのエ~ル。
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 攀じれば、男岩の雄姿。
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 女岩を頂けば、陽精の頌。"Grace be with you".
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 春藹。ほとんど花粉かな?
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 さて、岩場のテラスへ。

 常連の皆さんがずらり。
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 M藤さんも、nakajimaさんも、Y田さんも、お久しぶりです。
 交ぜて頂き、歓談、四方山話。
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 私は、毎度の鍋焼きうどん。
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 長老、nakajimaさんの矍鑠。元気を頂戴しました。
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 指の捻挫?も癒えました。
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 さて、食べごろかな?
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 直ぐ上の方位盤で、むしゃむしゃ。
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 春が滲みて来ました。
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 みなさんを見送って、ひとり。
 
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 坐して、まったり。
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 こうして、とろ~り、まどろんでいると、…
 自然のままがいいんだ、政治も、文明も、そんなものはどうでもいい、
 人間はしずかに、おとなしく、自然のままに生きるのがいいんだ。
 憂いを生む学問なんて、どうでもいい。
 美も悪も、そんな価値の差別は、消そうと思えば、直ぐ失せるんだ。
 理想だ、知恵だと小賢しいものを棄てよ、そうすればすぐにでも幸せになれる。
 愛だ正義だとやかましくいうな、言えばいうほど、おかしくなるんだ。
 … とまぁ、うっかり、そんなふうに、とろけてしまいそうになりますが、
 それはちがうぞと、天の響。

 陽精が陽明として完全であるように、雲が雲として完全であるように、
 人よ、お前も、人として完かれ。
 目にしたくもないような、耳にしたくもないような、口にしたくもないような、
 そんなことばかりが溢れる世界にあったとしても、contestant、
 まっとうな反撥の心を、健やかに育め。そんな天の響が、聴こえて来ました。
 
 
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 いい時間に、感謝。帰りは、沢コース。 

 修験台から"夫婦岩"。高らかに、二重唱。
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 谷へと降り起ち…
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 水の精に、通行の許可を請います。
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 水の時間を、たどたど。
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 水の精の、翔逸、翔華、翔踊に与かれば…
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 山路は了り。
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 駐車場に戻れば、梅の花の祝福。
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 「眼がさめたように
 梅にも梅自身の気持がわかって来て
 そう思っているうちに花が咲いたのだろう
 そして
 寒い朝霜ができるように
 梅自からの気持がそのまま香にもなるのだろう」
 (八木重吉


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 無事の下山、
 春襟の山路に
 感謝


 Fin