あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/閑愁 2017年10月18日

 磐梯山、仰眺。(赤埴山から)
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 今日(10/18)は、磐梯山へ。

 どうも天気が愚図つき気味です。その上、
 カレンダーには、いろいろと用事が書き込まれています。
 予報はそれなりにいいし、今日しかなさそうです。…
 こんなときは、心安い、気が置けない山が一番かな。

 
 
 いつもの、猪苗代スキー場から。
 今日は寒いです。
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 川桁山の上から、陽精がエ~ル。
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 ゲレンデトップ着。
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 すたこらと、沼の平へ。
 いつのまにか、上部には旺んな雲。
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 いつもの場処で、ひと息。
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 お山の響に、耳澄ませます。
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 雲気、雲勢旺んなので
 櫛ヶ峰は取りあえず、パス。

 もう直ぐ、弘法清水。
 櫛ヶ峰の雲は落ちついてきた様です。
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 弘法清水で、ラーメン用の水をいただき、
 いざ、山頂。

 雲間から、沼の平。
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 寒いはずです。山頂直下には霧氷。
 葉っぱさんたちも、凍えます。
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 大磐梯を頂きました。
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 湯を沸かし、ラーメンを食べていると、
 ぼつぼつと空が。
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 ありがたや、サンヒーター。手を合せて温もります。
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 櫛ヶ峰も御出座しです。
 ということは、向うからもこちらが見えるということ。
 帰りに寄りましょう。
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 そうと決めたら、すたこら。

 天狗岩にご挨拶。
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 "天を仰げ、天から生きよ"と呼ばわる響。
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 のっしのっしと、櫛ヶ峰を頂きました。
 すっかり馴染んでしまった、監視カメラ。働き者です。
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 陽精のねぎらい、エ~ルに与ります。
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 大磐梯の山体に対座し、まじまじ。
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 お山との語らいの、ひと時。
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 わけのわからない総選挙が、もう間近。
 厳然と、結果は出ることでしょう。
 それは、あるいは、多くの人たちにとって、
 意に適わぬものとなるかも知れません。――

 「われわれはかく現実のものとなった選択、
 われわれ自身が選んだわけでもない選択の中に、
 宿命をみたがるものだが、
 これらの選択に縛り付けられるわけではない。
 悪い運命など存在しないのだから。
 どんな運命もそれをよいものにしようと欲するならば、
 よい運命となるのだ。
 自身の置かれた情況についてとやかく言うのは
 自分の弱さをあかししているようなものだ。
 だれも選びとることはできない。
 ただ、天が与えたものはじつに豊かであるから、
 どんな大望をもった者にも、
 それに応じた満足が与えられるだろう。
 必然を美徳とすること、悪い運命を良い運命にすることこそ、
 美しい仕事、偉大な仕事なのだ。
 ・・・・・・・・
 最初の舵の動かし方で一航海のすべてが決まると言ったら、
 船乗りはきっと笑うだろう」
 とは、ある哲学者の言葉。
 
 勝った、敗けたではなく、人間の善意が前進するかどうか、
 問題の所在はそこなのだと、思わずにはおれません。
 人はみな、人間の愛情、善意を守り支えるものとしての天を、
 その強弱、濃淡はあるにせよ、意識の底にもっています。
 「政」は、人間の愛情の表現であるはずです。

 
 
 お山は黙して、肯ってくれました。
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 ふと、足元を見たら…
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 何と、マツムシソウ。ここで初めて見ました。
 ありがとう。
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 さて、降るとしましょう。
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 お山の懊悩の痕跡が、ちっちゃな愁いを熔かします。
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 お山の秋気、秋思にひたりながら。
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 お山の祈りは、
 "Grace be with you".
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 いつもの場処で、ひと息。
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 秋興の小径を、のたりのたり。
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 お山が綺羅を飾ります。
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 秋の祝筵。
 「晴れ着、決まってますよ~!」。
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 湖が、さやかに秋を讃います。
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 ゲレンデトップに戻りました。
 今日は長靴。当然、歩きは「二」の字、「逆ハ」の字。
 ゆるりと凱旋です。
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 お山のねぎらい、大きなエ~ル。
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 そして、ゲレンデには、つつましく秋を頌うセンブリ。
 "Grace be with you".
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 無事の下山、
 閑愁を解かす山路に
 感謝、感謝。


 Fin