今日(8/27)は、飯豊へ、保全資材の荷上げに。
先に、飯豊連峰保全連絡会より「9月9日~10日に飯豊連峰種蒔山付近で合同保全作業を行います。ついては必要な資材(ヤシ土嚢等)の荷上げをお願いします」との要請があり、HP『飯豊朝日連峰の登山者情報』上に、「資材を大日杉小屋ピロティに配置しました。この資材を無理のない範囲で切合小屋まで搬送してくださるようお願いします」との告知がありましたので、早速?
これまで飯豊のお山から、たくさんの、言葉に尽くせぬほどたくさんの恩恵を戴いて来ました。ほんの少しでも、恩返しが許されるなら、この上ない喜びです。
(参考タイム;大日杉小屋発05:52~06:46御田杉~08:12地蔵岳~09:00目洗清水~09:44御坪~10:33切合小屋~11:47御坪~13:05地蔵岳~14:09御田杉~14:40大日杉小屋着)
辿り着いた大日杉小屋のピロティには、ブツが鎮座。
小分けにされたため、空気が入ってボリューム倍増?
すったもんだでザックの中に。
見た目ほどの重さはなく、その分、体には優しいです。
来たくても来れない方々の思いと一緒に。
大日杉小屋の激をうけ、出発。
ザンゲ坂は、雪があった方が登りやすい?
長之助清水に、守役の、あの大木がありません!
崩れて落ちたとの報に接してはいたものの、衝撃。
辺りはごっそりと抉られて…。
(在りし日のブナの大木…)
御田杉から特大のエ~ルを頂戴しました。
対稜に剣ヶ峰。
滝切合に着きました。地蔵岳が威勢を張れば、…
奥に、飯豊本山がほほ笑みます。
"がんばれよ~"。
朝日の峰々からもエ~ルが届きます。
切合への稜線が見晴らせる様になると…
地蔵岳の山頂です。
親昵なる飯豊。
静まって、仰ぎます。
"遠くを見るがいい"、
(アランは曰います、――)
"学問とは知覚でなければならない、旅立ちでなければならない。
一つのものは、そこにみられるほんとうの関係を通して、
われわれをもう一つのものへ、さらに多数のものへと
導くものである。
ほんとうの学問は自分の目のすぐ近くにある小さなものには
けっしてもどらない。
なぜなら、知るというのは、どんな小さなものでも
全体とつながっているというその構造を理解することであるから。
どんなものでもその存在理由を自己のうちにはもっていない。
・・・・・・・
キリスト者が、「わが御国は天にある」と言っているが、
彼は自分がどんなにうまいことを言っているか気づいていない。
遠くを見たまえ"。――
仰ぎみれば、煩わされたすべての思いが、
風に、そして雲に乗って、天へと運ばれて行きます。
"然うだよ"と、
地蔵を頂いて、トンボくん。
おにぎりタイム、1個。
さて、ゆっくり息みました。
いざ、あの稜線、切合へ。
お山と語らいながら。
目洗清水の先の見晴らし場で、おにぎり1個。
お山の旋律が心地よい…
本山が、草履塚が迫り出しました。
マツムシソウのエ~ルに浴します。
七森の斜面。
種蒔山が圧して来ます。
お山の眼差しに守られ…
庭園の様な御坪を、てくてく。
近付けば近づくほど、心が和らいでゆきます。
あらら、本山が雲につかまってしまいました。
カンバと別れ少し降ると、沢の清冽。
此処の水が好きです。
礼して、水の恵みに与ります。
小さな花たちが、歓呼して迎えてくれました。
分岐は直ぐ其処、
登山者を悩ませた残雪は、すっかりなくなりました。
来し方に、感懐。
主稜線はすっかり雲に統べられてしまいました。
雲を透して、大日岳にご挨拶。
今日はここまで、悪しからず、ご容赦。
終点、切合小屋。
小屋番さんにご挨拶。荷を降ろして、ホッ。
この資材に、意を封じます。
(濡れぬようにと、シートを被せて下さいました。)
小屋前で、パン1個。
荷が軽かった所為か、かなり早く着いてしまいました。
あわよくば本山?とも脳裏を過りましたが、そこは、自制。(笑)
草履塚に、よしなにと。
帰り始めると、途中で追い越したnagiさんが到着。
お疲れ様。
次の保全での再会を期して。
水をたっぷり戴きましょう。
あとはすたこら。
草履塚、そして飯豊本山の目送に与ります。
お山の祈りは、"Grace be with you"。
そして、花の祈りも…
すると、アサギマダラ。
最近は、どの山に入ってもお会いしますねぇ。
"風にまかせて歩みなさい"。
"bon voyage"~
あと少しで、地蔵岳。
あの草むらで昼寝でもしたいなぁ。
地蔵岳を頂いて、柿ピー&おにぎり1個。
トンボくんのねぎらい、エ~ルに与りました。
いとまを告げて。
大日杉小屋へと降り起てば…
ミッションの完了です。
無事の下山、
務本、そしてお山の厚情に
感謝、感謝、感謝。
Fin