鏡沼、秋興。
今日(10/10)は、磐梯山へ。
秋宴、紅葉狩りの序に、
何だか栗ご飯が食べたくなり、
ゲレンデの境に栗の木を漁るも、
今年は不作で、期待したほどは採れませんでした。
でもお山には大勢の登山者の溌剌が充満、
たくさんの元気を頂戴しました。
曇りがちの天気に、
紅葉は精彩、光彩を少し欠きましたが、
充分満足なものでした。
感謝。
(参考タイム/猪苗代スキー場発07:39~(栗拾い)~09:05一合目『天の庭』~10:23櫛ヶ峰~12:01磐梯山頂~13:01弘法清水~13:58赤埴山~15:00猪苗代スキー場着)
登りはじめこそ青空でしたが、…。
栗は不作。
失意?をお山が慰めます。
赤埴の山脊から本峰。
色合いは申し分なし、如何せん、光量が。
秋の祝祭。
卷道をお山と語らいながら。
秋色の鏡沼に、"逆さ磐梯"。
いつもの場処に、一息。
耳澄ませば、お山のモノローグ。
先ずは、櫛ヶ峰。
天狗岩が呼ばわります。
火口原は秋宴のさ中。
櫛ヶ峰山頂。
何やら白んで来ました。
おにぎりをほお張り、お山に対座。
"友よ"と、お山の親昵。
やはりここはいいなぁ。
磐梯山の真面目。
大地の懊悩が目の当たりです。
天地創造の意思が現前、
お山は、山であることの観念を切々と生きています。
信実に、謙遜に。
人も、かくあれかし…。
雲気、雲興、雲陰。
そろそろおいとましましょう。
本峰へ。
天狗岩から大きなエ~ル。
見返して、櫛ヶ峰。
シラタマノキが
"シラタマ"であれと励まします。
倦むことなく呼ばわる天狗岩。
人だかりの弘法清水をやり過ごして、磐梯山頂へ。
上る途中、たくさんの下山者の方とすれ違いましたが、
それでもこの賑わい。
霞む、猪苗代湖。
先程お邪魔した、櫛ヶ峰。
人が下れば、その分だけまた上って来てと、
賑わいが絶えぬ山頂。
老若男女、大勢の方々が
こうして山へといざなわれて来ました。
"何故、山に?"
欠如感?疎外感?…などと詮索は置き、ひと様々。
お一人おひとりの爽快感、達成感、またその困憊に、
どうぞ、恵みが豊かに注がれますように
でも賑やか過ぎるのはどうも苦手、
そそくさと、おにぎり食べて退散です。
下りがまた、大渋滞。
半ば降って、沼の平を見下ろします。
弘法清水でお土産、2リットル。
天狗岩からのエ~ル、天狗岩へのねぎらい。
"倦むことなく天を明かせ"。
彼方、吾妻のエ~ル。
静寂の沼の平。ひそやかにお山のカンタ~タ。
さて、燃える赤埴山。"寄って行ぎんせ"。
赤埴山から。
お山が、華やかに裾を拡げ、秋を頌います。
(沼の平)
(櫛ヶ峰)
磐梯山とツ~ショット。
"子曰わく、
文王既に没す、文、茲に在らざらんや。
天の将に斯の文を喪ぼさんとするや、
後死の者、斯の文に与かることを得ざる也。
天の未まだ斯の文を喪ぼさざるや、
匡人其れ予を如何”。
(『論語』)
"友よ、少なりといえども、君においておや"、と、
そんな響が聞こえました。
ありがとう。
湖からのエ~ル。
お山の祈りは、
"Grace be with you".
木々の頌歌に包まれて。
ゲレンデトップ。
川桁山のねぎらい、エ~ルに与ります。
”また来ますね"。
無事の下山、
お山の懇諭、秋斂の恵みに
感謝、感謝。
本日の収穫。
Fin