『嘉恵/磐梯山(前篇)』からの
続きです。
宙soraに沐浴(ゆあみ)するお山。
…私も、まったり。
つねのわずらいがとけてゆきます。
櫛ヶ峰の頂きには、
磐梯山によく似た"磐"があります。
睦まじくツ~ショット。
よい時間を、有難う。
さて、どうしますか。
先行のトレ~スに援けられ、時間体力共に余裕。
本峰も何とかなるかな、…行きましょう。
"火の山"の懊悩と語らいながら。
お山が招きます。
天狗岩は只管、凛。
ソクラテスの如くに。
天を仰ぎ、天を射して呼ばわる、天狗岩。
"天へ、そして天から生きよ"と…。
胸が打たれる。
黄金清水の上は少し難儀。
先行の艱苦の跡に足を合わせます。
弘法清水で一息、
菓子パンをほお張っていると、
上の方で”オ~イ”、先ほどのお二人です。
下って来たな~と思ったら、何と上りでした。
この時季の弘法清水⇔山頂間は最悪!
ラッセルに艱苦の真っ只中でした。
雨具の下衣を装着して、いざ参戦。
中間を過ぎた辺りで追い着いてみると、
一人加えてお三方、みなさんツボ足。
雪であふれた夏道に
雪に圧された灌木が覆いかぶさり…
いやはや難儀でしたね。”ご苦労様!”
山頂まであとわずか、今度は、
ワカンを装着した私と、
追い着いて来たもう一人の方で先導します。
雪と灌木と
丁々発止の立ち回りを繰り返した末、…
磐梯山頂に、到着。
先行したみなさんのトレ~スに
援けられました。感謝。
この方に撮って戴きました。
磐梯山頂から、櫛ヶ峰に礼。
少し遅れてお三方も到着。
もがきもがいての登頂、
心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして
最高の笑みがこぼれます。
”お疲れさまでした~!”
でも日は短い、長居は無用です。
さっさと降りましょう。
深みにはまってつんのめったりで雪まみれ。
いやはや…。
東壁もすっかり冬の形相です。
天狗岩にいとまを告げて。
お山に礼して、
大きなエ~ルを押し戴きます。
雪道に遊んで、すたこら。
湖からのねぎらいに与り、
雪の滑りに戯れます。
お山の響にふと振り返れば、
"Grace be with you".
無事の下山、
愉快な出会い、
嘉恵、すべてのよきことに
感謝、感謝、感謝。
Fin