あるく

~山の恵みの備忘録~

群像/飯豊保全資材荷上げ 2013年8月25日

 
 今日(8/25)は荷担ぎに、飯豊へ。
 
 9/7に梶川峰で行なわれる
 飯豊連峰保全連絡会の合同保全作業、
 そこで使われる資材の荷上げです。
 
 非力ながら、みんなの想いが籠もったネットを
 担がせて戴きました。
 感謝です。
        
 荷上げ、歩荷力の貧しい私が言うのも何ですが、 
 是が何とも愉しいのです。きっと、
 お山が悦んでいるからだと、私は思っています。
 
 保全の荷を上げるという、此の一点に集った仲間達。
 この群像に、飯豊の信実と謙遜が顕われていると、
 私は信じて疑いません。
 
 
 
 小国町なる天狗平の駐車場にたどり着けば、
 朝ぼらけの中、ごそごそと動く人影。
 準備を了え、当に発とうとしていたのは、
 竹爺さんと奥さん、そして、STARさんでした。
 再会を喜び合い、既に荷上げの資材を背にした三人を
 見送ります。
 さて私は、登山届出所の中に準備されたブツを漁り、
 ザックを満たすことに。
 
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   三人に遅れること二十分、
   何とか荷をまとめ、
   明るんできた梶川尾根に客となります。
 
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   朝明けの西空、
   月天子が、山脊に心肺を荒げる形影を見つめます。
 
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   光を浴びた緑が精彩をまして、
   私の身体を引き上げてくれます。
 
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   やっとこさぁ~で湯沢峰。 
   肩に食い込んだザックを投げ下ろして? 一息入れます。
   今日はザック本体に入れた分だけでは重量が中途半端。
   外付けで、もう 一個増やしました。
   きつく縛ったつもりですが、どうぞ落ちませんように。 
 
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   「おっ、今日はなにごとだい?」と北股の衆。
 
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   本山も大嵓も、この小さな心意気に笑んで応えます。
 
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   滝見場に到着。
   泥んこになった石転びから、渾身のエ~ル。
 
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   土石に洗われ、汚れてしまった飯豊の白龍、石転ビ沢。
   でも、意思は、雪面を透徹して現前しています。
   大きな「然り」、呼ばわる響こえ
 
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   イヌワシでしょうか、朗々の礼待に浴します。
 
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   お山が深く嘉納するもの、
   それは心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、
   力を尽くす姿。
   ほそき響こえに聴き入ります。
 
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   五郎清水で竹爺さん夫妻に追い着きました。
   お人柄なのでしょう、寛厚が滲みます。
   再びお二人を見送って五郎清水へ。
   竹爺さんのブログ「それゆけ とーちゃん」
 
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   これが、五郎清水です。
 
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   山体の”y”が大きな yell を発しています。
   唱和する空と雲。
 
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   路傍には、それに負けないエ~ルの重畳。
   ちょっと攣りかけた足を励まします。
 
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   お山に充満するエ~ルに援けられ、佑けられて、
   梶川峰に到着。
   稜線の歓待に与ります。
 
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「資材の集積箇所は、梶川峰の上部で鞍部に右手に小さい池があり、そこからケルンに向けて登り始める所の掘れた溝・・・」、
   昨年と同じですね。
  
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   「宅急便で~す」。(笑)
   何とか無事にミッションを果たしました。
   たくさんありますね、
   青い網には収まりきれない様子です。
 
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   私の精一杯をザックから取り出し、
   諸兄姉のお仕事に混て戴きました。
   感謝。
   これらの資材は絆創膏、
   その効能が存分に働きますようにと祈りつつ、
   緑と径の再生あれよと、HZUさんの才覚に託します。
 
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   北股の衆のねぎらいに、深く、安堵。
 
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   飯豊本山の嘉礼。
 
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   久し振りに杁差。
   挨拶を交わせば、もう、いとまを乞わねばなりません。
   今日はこの事だけの為に此処へ来ました。
   稜線に遊ぶ時間は、残念ながら、ありません。
   6時までの帰宅をと考えれば、午後の1時には
   天狗平で車中の人でなければなりません。
   下りましょう。" see you, later "
 
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   トットバノ頭カッチから、倉手山、飯豊山荘。
   近そうに見えるのですが・・・。
 
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   少しピッチを上げ、足早に歩き始めると、
   前方からの迫力におされてしまいました。
   獅子奮迅とはこのこと。
   鹿児島出身の方とだけ記憶しているのですが、
   お名前を失念。
   薩摩の西郷どん笑顔があっぱれです!
 
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   (西郷南洲の言葉が過ぎります、・・・
   「天を相手にせよ。
   人を相手にするな。
   すべてを天のためになせ。
   人をとがめず、
   ただ自分の誠の不足をかえりみよ」。)
 
 
 
 
 
 
   すると今度は飯豊保全大魔神
   りょうくんが登場。
   昨日、今日と連続の荷上げだというのに、
   何という爽やかな表情。
   精気あふれる姿に圧倒されました。
   元気を有難う~! 
 
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   続々と荷を担いだ人が・・・。
 
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   せいださん、お久し振りです。
   意気地を徹す姿、その志気の高さ。
   せいださんのブログ「山とスキーなどなど」
 
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   まっちゃん、ごめんなさい。
   このカメラは時々悪戯をします。
   オンベでハタノさん、石転びで kobayashi さん。
   まっちゃんで三人目です。
   お許し下さい。
   まっちゃんの気概をひしと感じました。
 
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   ハタノさん、オンベ以来ですね~!
   やっぱり来ちゃいましたね。
   何ででしょうね。
   私もよくわかりません。(笑)
   ハタノさんのHP「あがの流れのように」
 
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   なぎさん登場。お久し振りです。
   余裕のピ~スですね!
   もう少しです、気合です!
 
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   かぜがわたる
   さやかなかぜが
 
   かれらはかぜ
   そのりゅうしは しんじつ
   そして けんそん
 
   あいのようにながれ
   きぼうのようにかおる
 
   あるものをえらぶことは
   べつなあるものをうしなうこと
                 
   このにを えらぶことで
   いいでにえらばれ
 
   いいでにえらばれることによって
   このにをえらんだ
 
   かれらはかぜ いいでのかぜ
   いいでのかおりを たたえている
 
 
 
 
 
 
 
   悦色、梶川峰・・・。 
 
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   お山がしずかに微笑みます。
 
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   「欣」と「幸」とを睦む、北股の衆。 
   see you, later. 
 
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   ポツリ、ポツリと恵みの雨? 終点は直ぐ其処。
   予定よりずっと早く降れました。
 
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   護られて無事の下山、
   ミッションの完遂に
   そして、
   飯豊の風に幸あれと、
   感謝、感謝、感謝。
 
   最敬礼。
 
 
 
 
 
 
   うわぁ、残り少なくなりました!
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   Fin