あるく

~山の恵みの備忘録~

安積山/雪魄 2023年1月8日

安積山(額取山)。「下山すると晴れ・・・」とはならず。

 

今日(1/8)は、安積山(額取山)へ。

なんだか無性に雪色に染まりたくなりました。・・・

阿武隈にはまとまった降雪がなく、ちょっと足をのばすことに。

中通り会津を画す安積山、

結構な積雪があるにはあるでしょうが、人もそれなりに入ってるはず。

そのトレースがあれば、ピン長ツボ足でも何とかなるでしょう?

新年早々、こんな他力本願で、なんともはや。(笑)

 

 

ずっと手前の『弘法清水』で、登山者のものと思われる車が4台駐車。

その時点で判断すべきでした。途中から雪道、あわやスタックの連続。

戻るに戻れず・・・。

スタックして、車を奥まで入れられず。後は、帰る時に。

(滝登山口駐車場)

 

稜線に上って磐梯熱海からの径を合せます。

思った通り、トレースは踏み固められ、夏道より早いペース。

 

時折、陽が射し、期待していいかな?

 

径はもう、高速道路!?

 

すたこら歩けて、むしろ拍子抜け?(笑)

 

そんな贅沢を呟きつつ・・・えっちらおっちら。

 

体が雪色に染められてゆきます。

 

山頂が近づくと、雲陰雲裏。

 

でも雪に雍まれ、愉しい運歩

 

雪の華・・・

 

雪の精の頌に祝われて・・・

 

安積山(額取山)を、頂きました。

 

沁みて来る、雪魄、雪世界。

 

時の流れがはやいですねぇ・・・

私には、数あるTV番組の中で、これはと決めているものが幾つかあります。

フィクションでは、テレビ朝日の『相棒』、

ノンフィクションでは、NHKのシリーズ『映像の世紀』と『混迷の世紀』。

『相棒』の場合、脚本に出来不出来があって、感想は何とも複雑ですが、

NHKのこの二つのシリーズは、いつも、それぞれに深く考えさせられます。

だいぶ前ですが、

Schumacherは、世界的に話題となった名著"Small is Beautiful"を上梓した後、

その裏付けとして、"A Guide for the Perplexed"を書き上げました。

(邦題はそれぞれ『スモールイズビューティフル』、『混迷の時代を超えて』)

その頃「混迷」は"perplexed"でしたが、NHKのシリーズでは"Century of Turmoil"と、

「混迷」は"Turmoil"となって、深刻さを増しています。

政治の貧困と言ってしまえばそれまでですが、

その愚かさに、世界中の誰もが、一人ひとりが、連帯しています。

その連帯から逃れることのできる者、そこからずらかれる奴などいやしません。

シリーズ『混迷の世紀』の最近の放送の中で、

フランスのジャック・アタリ氏は、私たち日本人に、

「農」を大切にしてこなかった日本に、こう、警告しておられました、曰わく、

「昆虫と雑草を食べる」覚悟をせよと。

この頃は、これらに、NHKスペシャル『超・進化論』が加わりました。

ダーウィンを超えて、その意気やよし。

ただ、今、最も求められているのは、むしろ、『超・経済学』ではないのか・・・

私にはそう思われてなりません。

 

年頭にあたっての、『老年の主張』です?

 

さて、山頂部を少しウロウロ。

 

ケルンにご挨拶して・・・ 

 

帰るとしましょう。

 

 

 

(この樹にイルミネーションでもあるとたのしそう?)

 

標識に礼して・・・

 

後は、すたこら?

 

雪精の頌に歩を合せて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事の下山、

雪魄の山路に

感謝、感謝。

 

 

(帰路、夏出から、安積山)

 

fin