あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/衷懐 2022年7月9日

今日(7/9)は、磐梯山へ。

何やら夏バテ気味。

逃げてばかりではいけないと?大汗をかきに。

 

それにしても、昨日は驚きました。

昼前、スマホに元首相安倍晋三氏が演説中に銃撃されたとの速報・・・

そして夕方には、悲しい哉、「死亡」の文字が。

地震、気象災害、コロナ禍、そして戦争と、

意識の裏に表に鬱積した不安が、不満が、

容易に暴力へと短絡する風潮を生み出したのかな、でも、

これからはテロの時代になってゆくのだろうか、などと云う勿れ。

これから雨がふるのか、晴れるのかは気象学的な観測の問題ですが、

テロは倫理的、政治的な事柄であり、全くもって価値の問題です。

それはわたしたち一人一人の、それぞれの心の内奥なる良心の消息、

「そんな世界にしてはならない」という意志の問題なのですから。

―ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

いつもの猪苗代スキー場から。ゲレンデトップには心地よい風。

 

 

沼ノ平で、ひと息。お山はご機嫌麗しい様で。

 

のたりのたりと。

 

 

日が昇るにつれ、雲がわいては霧消の不安定な様相・・・

いつも通り、櫛ヶ峰へ。

 

 

吾妻の稜線は雲陰、雲裏。

 

 

飯豊の響。

 

 

半分上って、大磐梯・・・

 

 

そして、噴火の懊悩を統べる天狗岩。

 

 

ふ~、櫛ヶ峰を頂けば、雲がわいて、熱烈歓迎?

いや、こんなにしてくださらなくとも・・・

 

 

沼ノ平の上は劇空間と化し・・・

 

 

生まれたての雲が輪舞、円舞。

 

 

ただ観客となって、見惚れます。

 

 

ただ雲は雲として、その気持を貫いている。その姿が尊い

 

喧嘩はつまらないからよせ、テロはいけない、戦争は止めよと、

いくら叫んでも、みんなの、一人ひとりの心に神さまが宿らぬ限り、

暴力の連鎖はとまらず、テロが、戦争が廃されることはありません・・・。

この貧しき土塊は、ただ山に上って、天上の眼差しに応えよう。

 

 

 

 

天は嘉し給う。

 

 

雲さんの演目が終わると、辺りは真っ白に。

トンボ君やコウリンタンポポと語らって、霧消を待ちましたが・・・

 

 

 

 

 

 

直ぐには無理そうなので、降りて分岐へ。

 

 

大磐梯へ寄らないわけにもいかない?

 

大磐梯を頂けば、こちらも乳白色の世界。でも、大勢の歓声。

 

 

ひと様の鑑賞に耐えうる顔ではありませんが?記念に。(笑)

 

 

バンダイクワガタが、奇跡的にこれだけ!感謝。

 

 

今日は、何と言ってもマルバシモツケが見事、天晴れ!

 

その一筋の気持ちに合せられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、帰るとしましょう。

 

「天を仰げ、天から生きよ」と呼ばわる天狗岩。

その倦むことのない忠信。

 

 

沼ノ平で、雨。傘をさして、singin' in the rain~

 

 

 

 

 

猪苗代スキー場のゲレンデが何やら大改造?

ゲレンデトップまで九十九折りの作業道が拓かれてます。

 

観光目的ではなさそう、何か施設を造るため?

 

 

ここでも、トラノオの鄭重なる目送に与りました。

 

うれしいですね。

 

そして何とアサギマダラまで。

 

 

 

 

 

どうぞ、よき旅を。

 

無事の下山、

衷懐の山路に

感謝、感謝。

 

fin