若雪に祝われて、飯豊本山。
今日は、飯豊、牛ヶ岩山へ。
コロナ禍は未だ衰えず、あちらこちらで手枷足枷、ステイホーム。
県境を跨ぐことに、何やら変な後ろめたさもあって?川入は御沢野営場から。
久しぶりに、飯豊のご機嫌伺い。
この時季、これまで足を踏み入れることのかった牛ヶ岩山に、遊息。
とっぷりと飯豊につかり、愉衍のひと時に恵まれました。
(参考タイム/御沢CS発05:10~05:51下十五里~06:36上十五里~07:32横峰~08:15地蔵山~08:51牛ヶ岩山~10:23地蔵山~10:51横峰~11:38上十五里~12:09下十五里~12:41御沢CS着)
身繕いを了えて見上げれば、月天子の激。(下弦の月)
飯豊山表参道。木ノ根坂に客となります。
下十五里。先行の方に追い着きました。それにしても雪がないぞ・・・
いわき市から。しばし歓談。
路傍の花々のエ~ルに応えて・・・
上十五里で、やっと雪の絨毯。
でも、つながらない・・・
木の雄叫び?
三国岳に御目見得。起抜けに、雲で顔を洗ってます?
ようやく、やっと雪がつながり出しました。
今日の頂きは、牛ヶ岩山。見参。
飯豊は、こうでなくっちゃ。
ここを登り切れば、横峰。
ふ~、いいでが、ひらけます。
佇んで、怖れ畏めば、衷懐。その謙廉に合せられます。
眺覧、周覧、峰々と語らう、ひと時。
三国岳、七森・・・
地蔵山。
そして、目ざす牛ヶ岩。
飲んで食べて、人心地。
さて、先ずは地蔵山へ。踏み跡は、四ッ足のみ。
初めの一歩を繋ぎます。ああ、若雪が眩しい。・・・ 。
三国岳のエ~ル。
歩一歩、心肺のリズムに合わせて。
ブナの衆が、合いの手。
山頂部の雪は、私のなかの平均値より、1M~2Mぐらい少ない感じかな。
地蔵山を頂きました。
まったりと、眺覧、周覧のひと時。
三国岳。
剣ヶ峰の、この時季特有、あのズタボロナイフリッジは大部分消失しています。
新雪をまぶされ、うれしそうな七森。
「むなしいことばをいうな
もしもそうしていたがために
おまえの肺がよわるというなら
さざん花のしろい花にむかってうたっておりなさい
おまえのにくたいとおまえのことばを
すべてうつくしいひとつのながれとしなさい
もしもひくいすがたのじぶんになっておるなら
たえがたくともだまっていなさい
みずからがひかるまでだまっていなさい」
~八木重吉の詩より
こだまする、飯豊の頌。
此処でも、飲み食い。(笑)
さて、今日のメインは牛ヶ岩山に遊ぶこと。 いざ、そそくさと。
いいでのまなざしにうながされ・・・
足跡は、わたしだけ。
振り返って、地蔵山。
横峰を横目に。
何とも、すがしいことよ。
前を後ろをクルクル見まわし、たのしい運歩。
飯豊に雍られて。
広~い雪堤を大股、小股で愉快にのたりのたり。
こんなにたのしい空間を蔵していたなんて。
「お前が手前勝手なだけさ」と、お山に一蹴。
いつまでも、どこまでも、こうして歩いていたい気分・・・。
裏腹に、牛ヶ岩はどんどん近づいて来ます。
なら、ゆっくり歩くとするか。
あ~もう直ぐ、頂稜にのってしまう・・・ (笑)
飯豊の広量・・・牛ヶ岩をほぼ?頂きました。
暢びやかな世界だなぁ。こんな場処があったんだ。
もそっと先へと、足が促します。
『牛ヶ岩山/和暢(後篇)』に続く。