満面の笑みで迎えてくれたイイデリンドウ。

今回(7/20-21)は、飯豊/大日岳へ。
4月に三国岳、6月に飯豊山と繋げることが出来たので、
次は大日岳と、思いが昂りました。
周回がいいかなとも胸中に過りましたが、
いま一つの思いは、草月平。
この華やぐ天空の桃源に、往路と復路、二度遊びたい、
そんな思いが勝りました。
天気は、総じて、雲が優勢でしたが、
本望の大日岳で佳恵に浴し、
存分にそのハイライトを愉しむことができました。
雲はむしろその涼しさで遇してくれました。
感謝。
(参考タイム
7/20;西会津町弥平四郎登山口駐車場発05:00~06:35上ノ越~08:08疣岩分岐~09:00三国小屋~11:08切合小屋~11:54草履塚~13:23飯豊本山小屋~13:45飯豊山頂~15:25御西小屋・泊。
7/21;御西小屋発04:35~05:34大日岳~06:53着御西小屋発07:26~08:40飯豊山頂~10:15草履塚~10:47切合小屋~12:23三国小屋~13:40疣岩分岐~14:04松平峠~15:30弥平四朗登山口駐車場着。)
昨年の、飯豊らしからぬ?歩き易さが脳裏にあって、
迷わず上ノ越経由を選択。(軟弱者です/笑)
でも、長~い稜線歩きも魅力の一つですね。
心肺が軌道にのると、朝陽のエ~ル。

樹間に巻岩山。

悪場はなく、軽快な運歩。

上ノ越から先は、雲が歓待。
ときおりの切れ間に慰められながら、ただ黙々と。
疣岩山を越えれば、前方に三国岳。
確りと三国小屋をロックオン。

三国小屋に到着。菓子パン1個。
管理人の金子さんとしばし歓談、四方山話。

ひと息のつもりが、ついつい長居。
三国小屋を後にします。

いつものカンバ、元気そうで何より。

ガス、ガス、ガスの中、
花々の慰め、そしてエ~ル。


切合に到着です。ひと息入れましょう。
小屋前で、菓子パン1個。
(途中、箸を忘れたことに気が付き、
小屋番さんに割り箸わけて頂けませんかとお願いしたら、
快く恵んで下さいました、感謝。)

切合を発つと、
辺りはもうタカネマツムシソウの世界。



草履塚へ。
雪の上にのるのは此処だけ。アイゼン不要。

草履塚に到着。視界無し。
涼しいのを良しとしましょう。

草履塚北峰を巻いて降り始めると、
ダイモンジソウがエ~ル。

御秘所へ。

了えて、次は御前坂。ガスが謙ります。

一ノ王子に着くと、空が青く明るみました。

雲を分けて、…

飯豊の山頂が招きます。

進むと、"この前、磐梯山で会った方ですよね"と声。
この顔、よく覚えておられましたね~。(笑)

彼を見送り、目を足もとへ注ぎます。
イイデリンドウの世界へ。
咲いてます、咲いてます、溌剌と、健よかに。
イイデリンドウが、此処にも、其処にも、あそこにも。

花の衷情が、疲れを熔かします。

足が進みません…。


今年も会えたことに、感謝、感謝、感謝。

イイデリンドウに背中を押されて、飯豊山頂へ。
恥ずかしながらパチリ。
貧しき土塊が、遥々、ここまで歩いて来れました。
歩くことの偉大さ…。

雲さんたちの鄭重なる歓迎。

こんなに出迎えてくれなくても…。(笑)

山頂にしばしまったり、おにぎりタイム。
体調良し。
今日の目当ては御西です、いざ。

駒形山への鞍部から、飯豊山頂。

駒形山を頂きました。

玄山道分岐を過ぎて振り返れば、駒形山と飯豊山。

チングルマのエ~ルにほっこり。

ああ、飯豊の白鯨、御鏡の雪よ。


堅く圧せられた雪の膨大は意思を有ち、白鯨と生りました。

今年も、白鯨遊ぶこの天空に…

ニッコウキスゲ咲き溢れる、この桃源に、
来ることが許されました。感謝。

充満する、飯豊の叙情。

草原、青い空、白い雲、そしてニッコウキスゲ…
草月平の幸せ。

白鯨が鼓動し、花々がささやきます…

ここは飯豊の胸臆…

お山のハ~ト。

ゆれる草叢に、心を合せながら、てくてくと。

前方に御西小屋が…

"峠の我が家"が、見えて来ました。

『大日岳/佳恵(二)』に続く。