2011-10-31 北の鎮め/杁差岳(後篇) 2011年10月29日 A-1『飯豊連峰を歩く』 登山 「その2」からの続きです。 此処まで登り返しも、良いペ~ス。 「俺の肩に早く乗りな」と、地神山の催促。 休憩もそこそこに、頼母木小屋を発ちます。 頼母木の小屋にいとまを告げて。 雪道の感触を愉しみます。 のたりのたりと…。 見守る、エブリ。 仙境に遊びます。 エブリの、風韻。 頼母木山に起って地神山、そして北峰。 飯豊のお山から声援が届きます。 地神の深い眼差しに、… その恭敬に、… 浴しながら。 さあ、北の地神まで、あとひと登り。 光燦の二王子。 何とかあそこまで行って来れました。 北の地神(北峰)に到着。 もう登り返しは無し!ほっと一息。 扇ノ地紙が、西日に長い影を落とします。 地神山へ感謝の一礼。 飯豊山に促され、 夕闇を避けるべく、すたこらと…。 丸森峰の先には倉手山。西日に輝ります。 梶川峰、西日が醸す陰影の律動。 丸森峰の「積雪」も、ちょっと減りました。 雪はぐちょぐちょ、朝方より歩き易くなりました。 下山には good 。 何とも、この山肌の、色相、明度、彩度は もう霊妙の域としか言い様がなく、私のカメラでは とてもとらえ切れるものではありません…。 幽玄、幽光にして幽絶。 陽も傾いたこのひと時、… 溪は妖しげな色に染まります。 むしろ今日のハイライトは、 いま・このとき・この幽興こそ、かも。 でも、ボ~ッと見惚れては居れません。 倉手山からシグナルが。 後ろ髪を引かれながら、 尾根の急峻に脚を合わせます。 妖艶の、湯沢峰。 飯豊の精気にひたります。 尾根を転げ落ちます。 さらば、いま・このときの精彩。 終点、天狗平は間近。 飯豊山荘前のアスファルトが見え、 夕闇を前に、余裕をもって山路の終了です。 お山の恵みに庇われ護られて、 登山の無事の完遂。 すべてに感謝、感謝、感謝です。 Fin