あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/小憩(櫛が峰~本峰) 2010年9月4日

 今日(9/4)は磐梯山です。

 三週続けて吾妻に入ったせいか、
 身も心もボワ~っと吾妻色に染まってしまったようです。
 日帰りで飯豊にとの想いも過ぎりましたが、
 会津はともかく、下越置賜の予報がパッとしないので、
 雲中の徘徊に終わる可能性が高く、
 それに猛暑の中、どの尾根からにするかも煮え切らずで、
 モチが収斂しません。
 すると、もやもやしてないで遊びに来なと、磐梯山から響が。(笑)
 早発ちは何方もお考えになること。
 山頂とて、早朝からの混雑が予想されます。
 今回は櫛が峰をメインとし、ついでに本峰もということに。

 櫛が峰の山頂では、雲の上がりが遅く、
 忍耐力?が試されましたが、心地よい雲の流れの中、
 薄日とのんびり言葉を交わし、好い時間を過ごす事が出来ました。
感謝です。

(猪苗代スキー場~沼の平~櫛が峰~弘法清水~磐梯山頂~猪苗代スキー場)       



猪苗代スキー場を発ちます。雲が多いですね。ちょっと心配です。
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まぁまぁの気温の中、大汗をかくこともなくゲレンデを了えて。
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いつもお花に元気をもらって。
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沼の平にも、何やら秋の気配が・・・。
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 いつもの沼の平分岐で休んでいると、弘法清水小屋の吉田さんが、
 本格的なビデオカメラや録音機材を手にした男性お二人と一緒に。
 聞けばNHKの方、何かの取材で来られたのでしょう。
 お仕事の邪魔をしてはいけないので、早々に其処を辞し、
 一路櫛が峰へ。



まずは櫛が峰です。最短を真っ直ぐ川上分岐まで来ました。
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ここからは火口壁の淵に沿って上ります。雲のご機嫌を窺いながら。
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薄日が、大丈夫、大丈夫、もうじき雲は上がるよと言ってます。
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心なしか青空が、山の容が・・・。
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待った甲斐が有りました。雲の中から磐梯山本峰の山容が厳かに。
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沼の平はしっかり見て取れます。後は上部の雲を残すばかりです。
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爆裂火口もはっきりと。
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う~ん、待ってました~!
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荒々しい火口壁。岩肌が輝ります。
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磐梯山本峰、山頂部。賑やかそうです。
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だいぶ長居をしました。
そろそろ下るとしましょう。


火口壁越しに銅沼(あかぬま)。
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火口壁越しに、桧原湖
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連日の猛暑に焼けて、岩肌もすっかり乾いています。
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上部の雲が、まだまだ活発な様子です。
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東尾根、赤埴山、そして猪苗代湖
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天狗岩が凛々しく黒光りしています。
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中程から櫛が峰山頂部を振り返って。
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沼の平を抱く磐梯山五色沼を抱く一切経に通じる情景です。
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この荒寥にこの山の痛みを想います。
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 下る途中、何とサプライズ、
 拙ブログにいつもコメントを寄せてくださる
 イチさんと同行のタユさんにお遇いしました。
 八方台から本峰を了えて櫛が峰へと来られるとは、ナイスな選択です。
 でも何やら雲が挙動不審です。上
 部の雲を心配そうに眺めるお二人。
 (→ お二人のブログ「タユイチトレッキング紀行」)
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本峰がスッキリしてきました。雲の白が反っていい配色です。
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大きな雲です。今日登頂なさる方は運不運に振り回されそうです。
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天狗岩が間近です。
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山頂も斜に構えてきました。
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櫛が峰を振り返ります。
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凛と空を見据えて天狗岩。
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櫛が峰、火口壁。吾妻は生憎雲の中。
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弘法清水小屋に到着。
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 小屋には先ほどのNHKの取材のお二人が。お話を伺うと、
 何と吉田さん、この小屋を今年限りで引退なさるとのこと。
 筆者より三つか四つ上と記憶していたのですが、
 そうですか、もう還暦なのですねぇ。
 吉田さんだからこそ、この標高差を毎日麓から通い、
 こまやかにこの小屋を切り盛りしてくることが出来たのです・・・。
 誰にも真似など出来やしません。
 お人柄、その優しさに、筆者はかつて難儀を助けて頂いたし、
 一体何人の登山者が援けられ、励まされてきたことでしょう。
 筆者にとっては弘法清水小屋=吉田さんご夫婦。
 何方がこの仕事を引き継がれるにせよ、
 来年からは、もう寄ることはなくなるかな。
 時は流れます。



さて、なめこ汁におにぎりでお腹も満タンです。吉田さんに見送られて山頂へ向かいます。
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中間にある通称『ノゾキ』から、東壁、東尾根、赤埴山を見下ろします。
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少し前に、何と幼稚園児のアルペン集団?が山頂を目指しましたので、やはりというか案の定、大渋滞です。でも、許せます。(笑) がんばれ、おちびちゃん達!
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山頂です。薄いガスがたち込めています。相変わらず賑やかです。
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NHKのお二人も取材に余念がありません。
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小屋に戻るとたくさんのお客様。早々に辞して下山の途に。
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東壁と言葉を交わしながら、のたりのたりと沼の平を歩きます。
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沼の平分岐標柱。いつもの休憩場所で。
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沼の平から、磐梯山/東壁を仰ぎます。
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東壁もすっかり日焼け顔です。
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空は夏色。
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ダイモンジソウがひっそりと。
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つい和んでしまう花・・・。
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赤埴の巻き道から本峰を見遣ります。
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慣れた径。ついついすたこらさっさと。
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空は夏色、でも田圃には秋の黄金色。
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今日も無事下山。お山に黙礼。
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 お わ り