あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山/和愉 2013年2月16日

 
   今日(2/16)は、二ツ箭山へ。
 
   会津嶺は様々に有問題。
   となると、俄然、磁力を増すこのお山。
   陽だまりにまどろむ心根と共に、
   足がすっかり馴染んでしまいました。
 
   (念のため申し添えますが、この時季、雪あり凍りありで、
   ここで踏んでいるコースなどは危ない部類に入ります。
   山に不慣れな方は、経験者と同行なさって下さい。)
        
        
 
   渓に分け入れば、飛び跳ねる水。        
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   そして、陽射しを戴けば、穏やかにとろり。 
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   心洗われて山脊、~岩峰に面接。
   そこには、慈悲をいっぱいに浴びて、天への応答。 
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   招きます、あの窓が。 
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   を仰ぐ。
 
   たまに、思い出したようにめくる『論語』。
   その一節に、― 
   「天何言哉、四時行焉、百物生焉、天何言哉」、
    (天何をか言わん哉。四時行わる、百物生ず。天何をか言わん哉。)
   と。
 
   吉川幸次郎氏の注釈を借りれば、―
   「あの天をごらん。万物の主宰である天をごらん。
   天は何をいうか。
   なにものもいわない。
   しかし天の運行によって
   四季は自然に運行し、
   四季のうつりかわりによって
   もろもろの生物が、生育する。
   しかし天は、
   なにもいわない」。
       
   孔子さんが予想しておられる「天」は、
   混沌であるような秩序、秩序であるような混沌・・・
   この岩には響かないな。
   この岩の「天」はもっと懇ろな呼びかけ、
   慈愛そのもの。
   「仰ぐ」とは、親昵のこもった感謝、
   信頼の応答であるに相違ない・・・。
 
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   呼ばわる響こえ
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   ねぎらい、そして特大のエ~ル。
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   たどり着いたテラスは常連さんで大賑わい。
   みなさん、お元気そうで何より~。
   今日も下って上っての宙返り? 
   オニギリ1個パクついておいとまです。 
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   修験台から、男岩/女岩。
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   沢に降り起って、源頭岩。 
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   柔らかな光線にまどろむみずのせい。 
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   「みずが
   ひとつのみちをみいでて
   かわとなってながれてゆくように
   わたしのこころも
   じざいなるみちをみいでて
   うつくしくながれていきたい 」
   (八木 重吉)


 
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   寒を透しておもてなし。     
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   みずのじかんをあるきます。 
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   〆張場から息せき切って突き上げれば、
   月山新道。 
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   先ほどテラスに憩っておられたみなさんが
   下りて来られました。
   「凍って滑っから気をつけんせ」と。
   はい、気を付けます。 
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   月山手前から男岩。 
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   そして女岩。
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   新雪も加えた縦走路。
   せっせ、せっせと歩けば・・・ 
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   本日二度目のテラスに到着。
   今日は雲さんの集会かな? 
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   なんともしたしげなくも。
   わらったり、よこむいたり・・・。
 
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   かぜがびゅうびゅうおいたてます、はやしたてます。
 
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   さてお世話になったベンチにおいとまです。
 
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   往路の鎖場を復します。ロ~プを信じて。 
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   無事降って女岩。エ~ルを頂戴、感謝。 
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   山脊を離れ、沢へと急降下。 
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   沢には穏やかな光線、水の欣躍。 
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   ひとすじに、みず。 
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   ひたむきに、みず。 
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   いつのまにか、御滝。 
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   無事の下山、
   和愉のひととき、
   感謝です。 
 
 
 
   Fin