梅が歓呼して迎えてくれました。
今日(2/20)は、二ツ箭山へ。
先の週、登ったその日の夜半、福島沖を震源とするM6.3の地震が発生し、
この山があるいわき市は震度「5強」でした。
岩場の多いこの山、或いは崩落かと危懼しましたが、幸いにも、杞憂。
10年前、東日本を襲ったM9の大地震で、落ちそうな岩はすべて落ちたようで、
この度はぴんぴん、大事無きを得た様です。余震も、一週過ぎれば・・・
(これから3月末迄、怪しげな?日程がカレンダーを埋めています。嗚呼。
付随してのあれやこれやで~ひょっとすると、多分、山に登れないかも?)
駐車場について見上げれば、青天を衝く?二ツ箭山。鼓舞されて。
御滝に礼敬、謙廉に合わせられます。
沢に、歩一歩。
水の精の頌に耳澄ませ・・・
思想の交換です 。
語らって、愉心。
〆張場から山脊へ。
岩場に直下。
「天を仰げ、天から生きよ」。
毎度お世話様です。
基部(鞍部)に起って、月山。
女岩へは、もうひと踏ん張り。
男岩の英姿が・・・
背を押し上げてくれます。
攀了。語らって、思想の交換。
女岩を頂けば、陽精の頌。
八木重吉の詩がよぎります。―
「太陽
あなたは総てのものへいりこむ
炭にはいっていて赤くあつくなる
草にはいっていて白い花になる
恋人にはいっていて瞳のひかりとなる
あなたが神の重い使であることは疑えない
あなたは人間の血のようなものである
地の中の水に似ている
不思議といえば不思議である
有難いといえばじつに有難い
あなたより力づよいものがあろうか
あなたが亡ぶる日があろうか
そして別のあたらしい太陽がかがやく日があろうか
あると基督はおしえられた
ゆえにその日はあると信ぜられる
しかしその日まであなたは此の世の光である
みゆる光はみえぬ光への息吹を通わせている
あなたの高い気持にうたれた日は福(しあわせ)な日である」
さて、岩場のテラスへ。
常連のみなさんがズラリ。交ぜて頂き、歓談、四方山話。
S藤さんは、ヤマップで大活躍。
みなさんを見送って、ひとり。
そらに、わるい考えをみんなすいとってもらおう。
いい時間を過ごせました。感謝。
帰りましょう。
沢コースへ。
修験台上の岩場から夫婦岩。
睦まじく、唱を合せます。
沢床へと激降って、ケルンにご挨拶。
水の精に通行の許可を乞います。
そろりそろりと、水の時間に歩を合せます。
水の精と語らいながら。
水の精の・・・
翔逸、翔華、翔躍。
水面には、陽精の詩。
そして駐車場にもどれば、うれしい梅の香が。
八木の詩をもう一遍。
「梅にも梅自身の気持がわかって来て
そう思っているうちに花が咲いたのだろう
そして
寒い朝霜ができるように
梅自からの気持ちがそのまま香にもなるのだろう」
無事の下山、
天和の山路に
感謝、感謝。
fin