滝桜の頌がきこえてきました。
今日(4/9)は、三春の滝桜へ。
滝桜が満開を迎えているとの便りあり。
今年は、コロナ禍。誘客は自重自粛で、訪れる者はわずかとか。
早速、早起きして、隣りの町へ。
樹齢千年の鼓動が、あたたかく迎えてくれました。
さて、史家によれば、
人類が動物を家畜化したり、農耕で生態系に介入したこと、
そのことへの自然からの反応が感染症だったとか。―
19世紀、コレラの感染爆発は、その防止のために水道事業を促し、
そして、それは近代国家の胎動につながった、とも。
億万の、数え切れぬほどの、呻吟。そして叫喚。
新型コロナウイルスは、人類をどんな世界へおし出すのだろう。
滝桜は、その始末に目を凝らしています。
威風堂堂。
おかしがたい気品が、ある。
千年の思想を、交換。
『日本三大桜』とやらで、つとに有名なこの桜、
―でも細き声が聞こえて来ます。
「有名になることは醜いことだ、
これは人間を高めはしない。
文書にしておく必要はなく、
草稿のままで惜しむがよい。
創造の目的は献身にあり、
評判でもなく成功でもない。
ついうかうかとみんなの口にのぼるのは恥ずかしいことだ。
そうだ偽りの名声に生きてはならぬ、
つづまりはこのように生きることだ。
宇宙の愛を自分にひきつけ、
未来の叫び声に耳を澄ますのだ。
・・・・・・・
ほかの人々は生きた足跡をたどって、
一歩一歩おまえの道をくるだろう。
けれど敗北と勝利とを、
おまえ自身が区別してはならぬ」
と(パステルナーク)。
"Grace be with you"・・・ありがとう。
天辺には、火の鳥。「天へ、そして天から生きよ」と。
fin