あるく

~山の恵みの備忘録~

甲子山/和遜 2024年3月31日

阿武隈川、始めの翔逸、翔華。

 

 

今日(3/31)は、甲子山へ。(1,549M)

前々から、3月最終週はこの山かな?との心算でしたので、

予報がイマイチ芳しくないものになりはしましたが、それはそれ。

どんな天気も、天の気持、まるごと愉しみたい・・・。

 

 

西郷村なる甲子温泉、大黒屋傍の駐車場に車をおかせて頂き、いざ。

曇り予報でしたが、のっけから雨。~濫觴阿武隈川に激を頂戴して。

 

分入って直ぐ雪。昨年は『猿ヶ鼻』辺りまで雪を踏みませんでした。

 

大木の最期に合掌。

 

粋に傘をさして。

 

この辺りまで、トレースはジグザグの夏道をなぞってきましが・・・

 

もう面倒くさくなったのか?直登~勾配は45度前後。

ハァハァゼェゼェ、只管ステップを拾います。

 

途中で雨が止み、杖替わりにしていた傘・・・

急坂にバランスを崩して力点となってしまい、ボキッ。嗚呼・・・

 

悲しみの面持ちで?『猿ヶ鼻』。

~ひと息入れて、ちょいと飲み食い。

 

『てんくら』は「C判定」。『天気分布予報』は山間のみ「曇り」・・・

 

少しは外れてくれていいのに~とブツブツ言いながら?

 

ザッ、ザッ、と雪を踏む感触に酔います。

 

甲子峠、大白森山への分岐。

上は風が強いかな?ちょっと、ひと息、お湯割りのポカリ。

 

さて、山頂へ。

 

 

 

ふ~、甲子山を頂きました。

生憎の乳白色、旭岳の勇壮は拝めません。

 

先行しておられた方に撮って頂きました。

トレースに感謝、しばし歓談、四方山話。

 

方位盤がちょこっと見えてます。山頂の積雪は1M余、昨年は地肌でした。

この頃はまとまった降雪が何度もありましたから。

 

先の様子を見に雪庇を辿ると・・・

 

いやはやズボズボ。昨日のステップかな?艱難辛苦。

 

天気も天気です、深入りはやめましょう・・・

 

山頂へ戻ります。

 

 

あらためて、頂標に礼敬。(ひっかき傷~犯人はアイツかな?)

今日は雪遊び、旭岳見参はまたの機会に。~"see you, later".

 

私も下るとしましょう。

 

幽玄の雪の道を・・・

 

そろりそろり。

 

 

白い雪、こんなにも、何で雪は白いのか、

それは世界を明らめるため、そのために地上に降りて来た。

同じように、どんな人間にも貴い意味がある。そのために生まれて来た。

意味のない一生、そんな人間は、一人として居ない。

だから、跳ね上がって[意味」をでっち上げようなんて思わないことだ。

雪のように、雪のように。

雪が白いのは、それは「神は愛なり」ということ・・・

一歩一歩に足をつつんで、雪はそれを告げている。

 

 

ん~、下界は?天気良さそう。

 

山の精・・・

 

樹々の精・・・

 

雪の精と語らって・・・

 

あとは、すたこら。

 

 

 

水君の・・・

 

ねぎらい・エ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

山路の和遜に

感謝、感謝。

 

fin

 

櫛ヶ峰/精耀 2024年3月24日

貴方に会いに来たのです。

 

今日(3/24)は、磐梯山へ。

初から櫛ヶ峰だけの腹積もり、あわよくば大磐梯もと考えていましたが、

先駆け、新雪、長靴、ツボ足と、軽やかなステップなど望むべくもなく、

櫛ヶ峰の時点でかなりの時間、体力を費やしてしまい、大磐梯はパス。

でも、頂では素晴らしい眺望に恵まれ、すっかり満たされました。

 

 

いつもの猪苗代スキー場から。~ゲレンデは歩き易い。

予報通り、朝の内は雲がたれこみます・・・いざ。

 

 

本日は表からのトップバッター。新雪、ゆるんだ雪に足はブツブツ?

ハァハァゼェゼェ、兎にも角にも・・・

 

 

沼ノ平へ。雲が重い・・・

 

 

いつもの場処で、ひと息。

 

 

束の間、大磐梯が貌を出し~"welcome, my friend".

 

 

目ざすは、櫛ヶ峰。

ガスのあがりはゆっくり目、足ズボズボのペースでちょうどいい?

 

 

風向き、風速の変化は目まぐるしく、ガスが忙しない。

 

 

櫛ヶ峰も。

 

 

「晴れ」予報の時間帯になると・・・

 

 

お~、何て正確な予報だこと!

 

 

失笑の種となることがある気象庁の「天気分布予報」も、今日は尊敬?

この時間でC判定からA判定に転じる「てんくら」も面目躍如。

 

 

雲さんのフィナーレに魅せられつつ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

櫛ヶ峰を頂きました。

 

 

雲さんの上演は終わり。

 

 

しばし、眺覧、周覧。

 

 

大磐梯は、此処から視るのが一番いい、断然いい。

 

 

その真面目、その生い立ちが・・・

 

 

一目瞭然。

 

 

「天然が人格を化する」とも「人格が天然を化する」ともいわれます。

「卵が先か鶏が先か」に類比はかないませんが、両義的(ambivalent)かな。

わたしの山歴なんてとても貧しく、取るに足りないものですが、それでも、

心が激しく動いたとき、幸いなことに、その心を繋いで、

慰め、医し、励まし、鼓舞してやまなかったシーンがいくつもあります。

この櫛ヶ峰からの大磐梯は、その最上位にあるもののひとつ。

 

 

心を繋いだもの、それは憧憬なのか、心が、魂が、こんなにも惹かれるのは、

そのシーンに人格にも似た香がただよっているから・・・。

 

 

そのシーンに慣れ親しんで、そのことを透して、

私の人格はつくられ、感化されてきました。

 

 

天上には、すべてをおつくりになった方がおられる。

 

 

そのまなざしは、"Grace be with you"。

 

 

風もおさまって、まったり。

 

 

お山と語らって・・・

 

 

思想の交換。

 

 

来て良かった。

 

 

すると、一瞬、雲をはらって、飯豊が現前。ありがとう。

 

 

いい時間を過ごせました。感謝、感謝。

私の後続の方や、裏磐梯から、多くの方が大磐梯を目ざしています。

雪がかなりゆるいとは言え、それなりのステップが出来ている事でしょう。

でも、ここで、至福。もう、お腹いっぱい?です。

此処が本日の山頂、帰ります。

 

火口壁側から・・・

 

 

そろりそろりと・・・

 

 

お山と語らいながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沼ノ平の真ん中で、あらためて、見参。

お山の信実に合わせられます。

 

 

息み処に、旧知のokabeさんとakaiさんのお姿が。

しばし、歓談、四方山話。~これ幸いと撮って頂きました。

 

 

お二人を見送って・・・

 

 

沼ノ平を後にします。"see you, later".

 

 

さらにゆるんだ雪に足を捕られ・・・やっと、ゲレンデに着地。

 

 

湖と語らって、すいすい、すたこら。

 

 

お山の巨きなエ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

精耀の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

fin