あるく

~山の恵みの備忘録~

箕輪山/恵恤 2024年9月29日

『相恋ノ滝』が山路を結んでくれました。

 

 

今日(9/29)は、箕輪山へ。

まだまだ、天候は不安定。

予報ばかり気にしていると、金縛りにあったように体が動かない・・・

これじゃいけない、雨でも何でもいいじゃないかと。(笑)

塩沢温泉→僧悟台→箕輪山→鉄山→矢筈森→くろがね小屋→湯川渓谷~と、

ちょっと多めに歩いて、安達太良の秋の序章をたのしみたい・・・

(yamap data;15.5km/1,252m↑/1,253m↓)

 

 

そぼ降る雨の中、塩沢スキー場に到着。

登山者の車2台が見切りをつけ退却する中、私は身繕い。

粋に?傘をさして、いざ。

 

『馬返し』の分岐で湯川へ降り、木橋を渡ります。

 

小雨の中、心肺に問い問われ・・・のっしのっし。

 

尾根にのって、ひと息。

~笹や下草が煩くなり始めたので、雨衣着用。

 

此処彼処に秋の息吹き。

 

『僧悟台』着。すでに濡れ鼠。~ちょっと、飲み食い。

 

葉っぱの潔さに鼓舞されて・・・

 

鉄山の斜面を巻き始めると、幽かに主稜線。

秋が少しずつ、少しずつ、色めきます。

 

ガスがとれ、束の間、箕輪山。~希望あり?(笑)

 

笹平の分岐に着くと・・・

 

明るむ鉄山。

 

先ずは、箕輪山へ。

 

ふ~、箕輪山を頂きました。(10:10)

 

鬼面山から登って来られた方にお願いして、パチリ。

 

おにぎりを頬張り、眺覧、周覧。

 

スッキリとした眺めではありませんが・・・

 

充分です。私には、もったいないほど。

 

天上のまなざし、天空の祝福に与れば、満たされます。

 

その調べは、"Grace be with you"。

 

押し寄せる雲。

 

山頂を辞し、次ぎなる鉄山へ。

 

笹にまみれて、よっこらしょ。

 

上ってひらけると、正面奥に鉄山避難小屋が。

 

そして、振り向けば、箕輪山からのエ~ル。

 

鉄山避難小屋に到着。

ひと息いれ、飲み食い。雨衣を脱ぎます。

(小屋前では、道刈りの方々が準備中。~本日は笹平まで刈り払い実施とのこと。感謝。)

 

雲さんが忙しい。

 

ちょっとだけ、眺めを恵んでくれました。

 

お日様まで。

 

雲さんに急かされ?鉄山へ。

 

先日ご挨拶したばかりですが・・・(笑)

 

岩頭からは、24日と全く同じ絵面に。

 

鉄山の鄭重なる目送。

 

幻想的な矢筈森を・・・

 

よっこらしょ。

 

沼ノ平からのエ~ルに浴します。

 

後は、すたこら。

 

くろがね小屋前へと。

 

ひと息入れ、飲み食い。

 

 

さて、おたのしみの湯川渓谷へ。

 

水君に礼敬、通行の許しを請えば、・・・

 

その謙廉に合わせられます。

 

水の時間に・・・

 

歩を合せ・・・

 

のたりのたり。

 

 

 

 

「水のおとが きこえる

水の音のあたりに胸をひたしてゆくと

ながされてゆくと

うつくしい世界がうっとりとあかるんでくる」

八木重吉

 

 

水が自由にのび、形をつくり、

ひとつの世界となっておちている、

『八幡滝』は、うつくしい物語だ。

 

さらに、下ると・・・『相恋ノ滝』。

 

この滝は、何という捨て身であることよ。

ごり押しでも、情強でも、剛愎でも、捨てばちでもない、

切々の捨て身だ。

水君は、捨て身の、"Grace be with you"・・・

かくあれかしとの響が、

つつましく私をたかぶらせます。

 

水君のねぎらいエ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

恵恤の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

fin