ヤマツツジ、ひとすじの気持ちがふくらみます。
今日(4/24)は、阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』(884M)
及び、堂山王子緑地環境保全地域を見回ります。
登山道には倒木、枝折れ、小より大に至るまで支障木があまた。
(登山道の詳しい様子は、前記事『M7.4の爪痕~高柴山』を参照)
上りながら、少し、よせたり、のけたり、きったり。
訪れた方に、ちょっとでも、歩きやすくなったとすれば、
幸いです。
身支度をととのえ、いざ。
春は、芽吹き。心が逸ります。
ん~、いやはや、何とも。
こんな感じで・・・。
通り抜けが出来れば・・・。
路傍にスミレの激をうけ、
「よっしゃ!がんばるよ~!」。
根のはり具合が運命をわけました。人生も同じ?
水石着。
暢然と、阿武隈。心はのびやか。
上下のひどい揺れがありました。
ヤマツツジ。根元部分から折れたものがかなり。
展望台へ。
上って、眺覧、周覧。山々の祝福に与ります。
隣には日影山、その後ろに蓬田岳。
大滝根山。
鎌倉岳。
そして、移ヶ岳、日山、龍子山。
さて、一帯を見回るとしましょう。
ヤマツツジ、ひとすじの気持ち。
その真摯と謙遜。
一つとして、おなじものはなく・・・
じ~っと顔をながめていると・・・
見る者を、ただしい心にしてくれます。
一帯に異状のあるなく、安堵。水石で、昼餉とします。
巨人の国に行ったガリヴァは、
巨人国の王様に、慣れ親しんだ火薬につき、その効果を吹聴して言います、
「われわれはまたこの粉末を屢々大きな中空の鉄球につめこみ、
機械仕掛でこれを攻囲中の都市目がけて打っぱなすのです。
すると舗道は砕け、家屋は粉砕し、破片は八方に飛び散り、
近づくものだれかれの差別なくその脳漿を叩きだします」と。
すると王様はガリヴァに言い渡します、
「よくもその方のような無力、地をはう虫のごとき存在が、
かかる鬼畜のような考えを抱き、あまつさえその凄惨流血の光景にも、
平然と心も動かさぬかのようにしゃあしゃあとした態度でいられるものだ
・・・その方はその破壊的機械の効果について、
まるで日常茶飯事のような話し方をするが、
かかる機械の発明こそは人類の敵である。なにか悪魔の所行に相違ない
・・・もし生命が惜しければ二度と口外しては相成らん」と。
火薬を使用して人を殺すことを平然と話せる、その異常さ、その恐ろしさ。
この人間性の喪失を、いつから進歩と呼ぶようになったのか・・・。
産業社会は、自然に対する暴力を醸成し続けてきました。
これはいつでも、どこでも、人間同士への暴力にかわるのです。
「なんで山に登るんですか?」と問う人よ、
「なんであなたは山に登らないんですか?」。
大地はだれの死をも喜びません。
ちょっとスッキリ。
迷った末、少し。
ヤマブキのねぎらいにほっこり。
ハァ~、ヅガレマシタ・・・
無事の下山、
生意の山路に
感謝、感謝、感謝。
fin