光に祝われ、ひと時の息養、アサギマダラ。
今日(9/8)は、阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』(884M)
及び、堂山王子緑地環境保全地域を見回ります。
暑さがぶり返しましたが、台風の影響か、
山頂部には、そこそこ良い風がふきわたり、涼しく歩けました。
今日何よりも嬉しかったのは、アサギマダラの一団に遇えたこと。
今までも随分と見かけてはおりましたが、今日は何と7頭。或いはもっと?
あまり風の立ち入らぬ場処の片隅で、そっと団欒を愉しむ彼らの姿には、
胸に響くものがありました。
いつもの門沢登山口から。ホタルグサの鄭重なる迎候。
身繕いをしていると、ヘリが上空に。ドクターヘリ?
大事ないとよいのですが・・・
ここら辺は直ぐヤブ化。
今日も鎌持参、ちょこちょこ刈り払いを施しながら。
水の精の翔逸、翔踊。その謙廉に合わせられます。
やはり、暑さのぶり返し。しんどい。
秋の使者、イガグリくん。
水石着。あぶくまが展がります。
山頂部は繁茂し、歩行に支障も出ています。
避難小屋を回って、展望台へ。
階上へ起てば、あぶくまの祝福。
しばし、眺覧、周覧。
ん~、いい風。
山頂部一帯を見回ります。
期待のマツムシソウ。ちゃんと咲いててくれました。
咲いててくれて、有難う。
飯豊界隈よりずっと小振りですが、品格に甲乙無し。
貫禄ですねぇ、アゲハは。
ハイカーは、お二人。
宙には、陽精の頌歌。
雲さんが、唱を合せます。
ぐるっと廻って、異状のあるなく、安堵。
展望台へ。
やや強めの風。下で湯を沸かします。昼餉は『すみれ』。
あぶくまの調べ、あぶくまの香に、まったり。
いい時間を過ごせました。そろそろ、おいとましましょう。
おや?オニヤンマが一服?
いつもは精悍なイメージですが、たまにはとろんと息まないとね。
後は、すたこら~と足を運んでいると、1頭のアサギマダラ。
カメラに収めようと、そっとつけて行くと・・・たくさんの仲間が!
そこに2頭、あちらに1頭、その向こうに3頭、また1頭・・・
アサギマダラは、旅する蝶。
旅、渡り。言ってみれば、フーテンの寅さんなのだけれど、
この場処が気に入ったのかな?
「この世では旅人、寄留の身」とは、新約書に見える思想。
人にはみな必ず、この世での働きを了え天へと旅立つ日がやって来る。
だから、風にのって長大な旅をする君には、憧憬と畏れとが
入りまじります。・・・お達者で。
そっと、ささやく、"Grace be with you".
無事の下山、
山路の息穏に、
感謝、感謝。
Fin