雪に被われた、ヤマツツジ。
今日(1/31)は、
阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』
及び
堂山王子緑地環境保全地域
を見廻ります。
29~30日にかけての降雪で、
麓では20㎝を超えて積もりましが、
山はどのぐらいだろうとワクワク。
期待通り、前のも累ねて30㎝~60㎝超の雪が迎候、
雪に遊んで雪魄に与かるを得ました。
感謝。
登山口手前、ハーベストビレッジ分岐が除雪終了点。
ここから歩きます。結構な積雪ですが、ツボ足で…。
もう直ぐ、門沢登山口。
風に竹林から雪煙が舞います。
ひっそりと、登山口。
小動物の道しるべ。
雪が膝位に。
心肺は昂まり、足が欣びます。
水蒸気が空中に寒を透して昇華、結晶し地に降りました。
どんな祈りが析出されたのでしょう…。
歩運はヒザ超えでハァハァ。
"武器"(カンジキ)を有たず雪にもがくのは、愉しい。
すっかり雪に好かれてしまった、ヤマツツジ。
じっと我慢、
ひとすじの気持が磨かれます。
いつもの三倍の時間を費やして、山頂展望台着。
陽精のねぎらいに与ります。
雪を払いながら階上へ…。
展望台に一息、阿武隈を眺覧。
山々の頌歌に耳澄ませます。
見廻ります…。
山上の平安、ひと時の平和。
陽精が讃います。
ある哲学者の言葉に、――
"ここで平和と言っているのは
単なる無感覚の消極的な概念ではなく、
魂の「生命と動き」の積極的な感情である。
それはある深い形而上学的な洞察によって
感情がひろくされることを意味する。
この洞察がどんなものであるかを言葉で言い表わすことは
できないが、
それはもろもろの価値に対して重要な統合作用をもつ。
平和の体験によってひとは自己にかかずらうことをやめ、
所有欲に悩まされることがなくなる。
価値の転倒が起こり、もろもろの限界を超えた
無限のものが把握される。
注意の野がひろくなり、興味の範囲が拡大される。
その結果の一つとして、人類そのものへの愛が生まれる。
人類は高度に発達した精神を持っているため、
ただ生存を享受してたのしんでいることはできなくなり、
そのたのしみには必ず苦痛や悲劇がからみあっている。
平和(の体験)はこの悲劇に対して
つねにいきいきとした感受性を保ちつづけさせ、
現実のレベルを超えた理想を志向せしめる"、
とか。
みんなの心に、
この雪のような平和が降りますように。
阿武隈の山々が肯います。
一帯に異状のあるなく、安堵。
帰りましょう。
山々と言葉を交わしながら…。
(片曽根山)
(移ヶ岳)
(鎌倉岳)
安達太良、吾妻は今日もはっきりしません。
愉悦の雪上運歩。
愛車に戻って、一安心。
無事の下山、
雪魄の恵慈に
感謝。
Fin