今日(1/16)は、二ツ箭山へ。
朝起きると、冬の意気地か、薄っすらと雪。
寒さがいささか怯ませましたが、
習慣は勁し、山の招きに応えます。
水の精に合わせられ、心が斉います。

初雪の御滝沢…。

水の声、寂かに。

溪から山脊、岩場に直下。
"天へ、そして天から生きよ"と呼ばわる響、
空には、雲の唱和。

基部へと攀じれば、月山のエ~ル。

さらに女岩へと攀じれば、男岩の愉慰。

空には、雲の頌歌。

岩場のテラスには、常連のnakajimaさん、Sさん。
座してまったり、歓談、四方山話。

私はいつもの、鍋焼きうどん。

気長がいちばん、
陽精が顔をだしてくれました。

"子曰、志於道、拠於徳、依於仁、游於芸"
註釈に拠れば、
宇宙の法則、またその一部分としての人間の法則が、
万物に普遍し、万物をつらぬて存在すると意識したとき、
それを呼ぶ言葉を「道」、
そして、そうした法則が、なにか一つのものの上に顕現したもの、
それが「徳」だと理解される。「芸」とは"教養"、
"道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に游ぶ"とな。
~めざし志すものは大きな「道」であるが、
先ずよりどころとするのは、自己の上に顕現し獲得された「徳」、
また「仁」、即ち人間愛をもっとも身近なものとして依りそい、
そして自由な気持で、うけし"教養"の中に身をゆだねる~
(吉川幸次郎)。
「芸」のない私が、この字を外して、「山」としたら、
孔子は怒るだろうか。
"無問題"と、
陽精も、雲も、洋も、万物みな笑んで肯いています。

ちょっぴり雪化粧、月山。

まったりと良い時間を満喫。帰りましょう。
月山を廻り、山脊から、男岩。

そして、女岩。

睦まじい"夫婦岩"の、二重唱。

月山新道を外れて沢へ降り、――
水霊の言葉に、耳清ませます。


沁み入る、細き声。

"尊いもの
それは真直ぐにみつめた姿だ"
(八木重吉)

渓に、陽精の頌。

駐車場に戻れば、陽精燦々、
大きなエ~ル、ねぎらいに与ります。

無事の下山、
山路の愉思に
感謝。
Fin