あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山/愉思 2016年1月16日

 

  今日(1/16)は、二ツ箭山へ。

  朝起きると、冬の意気地か、薄っすらと雪。
  寒さがいささか怯ませましたが、
  習慣は勁し、山の招きに応えます。




  水の精に合わせられ、心が斉います。

イメージ 1


  初雪の御滝沢…。
イメージ 20


  水の声、寂かに。
イメージ 21




  溪から山脊、岩場に直下。
  "天へ、そして天から生きよ"と呼ばわる響、
  空には、雲の唱和。
イメージ 2


  基部へと攀じれば、月山のエ~ル。
イメージ 3


  さらに女岩へと攀じれば、男岩の愉慰。
イメージ 4



  空には、雲の頌歌。
 イメージ 5


  岩場のテラスには、常連のnakajimaさん、Sさん。
  座してまったり、歓談、四方山話。
イメージ 6


  私はいつもの、鍋焼きうどん。
イメージ 7


  気長がいちばん、
  陽精が顔をだしてくれました。
イメージ 8



  "子曰、志於道、拠於徳、依於仁、游於芸"
  とは、孔子の言葉。(論語・述而第七)
  註釈に拠れば、
  宇宙の法則、またその一部分としての人間の法則が、
  万物に普遍し、万物をつらぬて存在すると意識したとき、
  それを呼ぶ言葉を「道」、
  そして、そうした法則が、なにか一つのものの上に顕現したもの、
  それが「徳」だと理解される。「芸」とは"教養"、
  "道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に游ぶ"とな。
  ~めざし志すものは大きな「道」であるが、
  先ずよりどころとするのは、自己の上に顕現し獲得された「徳」、
  また「仁」、即ち人間愛をもっとも身近なものとして依りそい、
  そして自由な気持で、うけし"教養"の中に身をゆだねる~
  (吉川幸次郎)。

  「芸」のない私が、この字を外して、「山」としたら、
  孔子は怒るだろうか。


  "無問題"と、
  陽精も、雲も、洋も、万物みな笑んで肯いています。

イメージ 9


  ちょっぴり雪化粧、月山。
イメージ 10


  まったりと良い時間を満喫。帰りましょう。


  月山を廻り、山脊から、男岩。
イメージ 11


  そして、女岩。
イメージ 12


  睦まじい"夫婦岩"の、二重唱。
イメージ 13


  月山新道を外れて沢へ降り、――

  水霊の言葉に、耳清ませます。
イメージ 14



イメージ 15


  沁み入る、細き声。
イメージ 16



  "尊いもの

  それは真直ぐにみつめた姿だ"

  (八木重吉



イメージ 17


  渓に、陽精の頌。
イメージ 18


  駐車場に戻れば、陽精燦々、
  大きなエ~ル、ねぎらいに与ります。
イメージ 19

  無事の下山、
  山路の愉思に
  感謝。


   Fin