あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山/猫鳴山/三森山 2009年11月21日

 冬になると二ツ箭山が気に懸かります。
 
 この山の近隣に、
 屹兎屋山(きっとやさん)、猫鳴山(ねこなきやま)、三森山とがあります。
 この四つの山にはそれを繋ぐ縦走路が拓かれており、
 以前から気になっておりました。
 二年前に、試しにというか、好奇心で猫鳴山までは足を運んだのですが、
 時間に余裕がなく中途半端に終りました。
 以前この山の常連のお一人であるMさんから
 三森山まで往復6時間というお話を伺ったことがあり、
 それを目安に三森山までの縦走ピストン?にトライしてみました。
 結果、日没への緊張感にハラハラの山行となってしまったものの、
 天気にも恵まれ、たっぷり充溢感を味わうことが出来ました。
 子どもがいい遊び場を見つけたような(?)、
 そんなほくそ笑みがつい出てしまいます。
 雪に弄ばれる感覚も好きですが、
 冬枯れの縦走路をサクサクと落葉を踏みしめ足早に闊歩するのも
 良いものです。ただ歩くことに心を専らにして。

 [念のため付記しますが、往復で22KM前後の長丁場です。
 高低差こそ左程ではありませんが、
 トライなさる方は、充分な時間を見積もって下さい。
 7~8時間が目安でしょう。
 歩行距離;22km、歩行時間;6時間24分/全行動時間;7時間31分]

   
(駐車場08:55発~10:30着岩場のテラス10:45発~11:54着屹兎屋山/三森山・分岐通過~12:50着三森山13:26発~14:24着屹兎屋山/猫鳴山/二ツ箭山・分岐14:35発~15:50着岩場のテラス15:55発~16:26着駐車場)




前回に続き、常連のY田さんとM浦さんにお遇いしました。
しばし山行を共にさせていただくことに。
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まだまだ秋の風情がそこかしこに。
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沢を快適に詰めて行きます。
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M浦さん、颯爽と先行します。
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30Mの鎖場です。
誰か降りてくる様子です。しばし待機することに。
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女体山の岩場を登り終えて、男体山との基部を見下ろします。
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岩場のテラス。風の来ない快適な休憩場所です。
おにぎり食べてたっぷり休憩。お二人を待ちましたが、遅れておられるご様子。予定より30分以上回っているのでお先に失礼させていただきます。
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山頂です。私の場合、めったに足を踏み入れることはありません。
ここから猫鳴山への縦走開始です。
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遅れてきた訪問者をも秋は優しくもてなしてくれます。
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猫鳴山への縦走路です。落葉を踏みしめ、鈍足の私ですが珍しくハイペースで進みます。
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木立の向こうに太平洋が見えます。葉が落ちたこの時期ならではの特典です。
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猫鳴山に到着。山頂は縦走路から左へ70Mほどそれますが、今回はパスして前進です。
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屹兎屋山/三森山・分岐に着きました。三森山まで7KM?え~!そんなに!とたじろぎましたが、その下に小さく「3.5KM」の文字が。そちらを信用します。(多分、三森山の登山口までを計算に入れているのかな?) いよいよ三森山への縦走路に入ります。
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道らしく凹んだ所は判りやすいのですが、そうでない所は落葉に惑わされ絶句です。
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前方に見えてきたのが多分三森山でしょう。
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わ~!海です!
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三森山山頂に到着です。山頂からは太平洋が大きく広がっています。
泳げないためか近づくと恐い?海ですが、遠くから眺める分には最高です。
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山頂の石祠には「月山大神」の文字が。
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山頂の標識には猫鳴山まで「7KM」とあります。下にちょこんと「4KM」と訂正があるものの、明らかに間違いです。7KMはありません。
(猫鳴山の分岐の標示にある3.5KMはおそらく地図上の距離で、上り下りの実測ではこの4KMが妥当な数字だろうなぁと、生意気ですが、歩いた者の実感として付記させていただきます)
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青い空、青い海、そして白い雲、いい雰囲気ですが、画像には出ない冷たい風がツ・ラ・イです。
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何だか南の国の趣がありますね。
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カップ麺とおにぎりも胃に収まりました。時間も気がかりです。早く戻ることに。
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木立の影もだいぶ長くなってきました。急がなければ。
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我ながら結構なペースで屹兎屋山/猫鳴山/三森山の分岐まで戻って着ました。
水分を補給し、おせんべ食べて、気合を入れ直して出発です。日没が恐いです。
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ゆっくり歩きたいのですが、もう止まりません、止められません。時間が・・・。
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やっと女体山まで戻りました。日没ぎりぎりセーフ、といったところでしょうか。月山もいわきの町も夕照に包まれています。残りの下りには30分ぐらいかな?何とか明るい中に下れそうです。
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ぼけ~っと眺めている時間はなさそうです。
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お日様の退勤時刻が迫っています。
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30Mの鎖場も無事下降、夕焼けの照り返しにしばしうっとり。
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何とこの時期はちょうど谷の向こうに陽が落ちるのですね。綺麗です。
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御滝です。ここまで下れば後はもう危ない所はありません。無事を感謝し、お山に最敬礼。
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