9/19(私の誕生日です)~9/20にかけて、縁あって筆者も末席を汚させて頂いている飯豊連峰保全連絡会の「天狗の庭」での合同保全作業に参加させていただきました。
行程は9/21までの二泊三日のところ、都合もあり、一日短縮いたしましたが、現地「天狗の庭」までの番線や緑化復元ネット(1巻/18kg)等の資材の荷担ぎの任を無事果たす事ができ、ホッとしています。
独りでは到底できないことも、飯豊を愛し、飯豊に関わる方々との協働によって楽しくやれば、「足し算」以上のことができるのだなぁと実感しています。「保全活動」といっても、巨視的に見れば、広大な飯豊連峰の云わば「擦り傷」(これまでに人為的な影響で荒廃した自然はほって置けば荒廃の速度を増してしまいます)、そこに絆創膏を貼るにも似た行為ではありますが、それぞれ参加された方々の飯豊への深い愛に裏打ちされた献身に、お山はきっとその目を潤ませていたに相違ありません。
下界ではほとんどお酒を飲まない私ですが、山小屋で飲むお酒はどうしてあんなに美味しいのでしょうか。担ぎ上げの労(一人で吟醸酒二升もザックに忍ばせてきた方も!)をとられた方々に感謝、感謝です。
また、もう一人、一日短縮組がおられ、独りではと躊躇していた石転び沢を一緒に下る事ができました。秋に下るのは初めてで、アイゼンもピッケルもなしでしたが、梅花皮小屋の管理人さん(kenrokuさん)から、こけても持っていかれるような勾配ではないとの有難いアドバイス?もいただき、尻餅一回で(相方さんは二度!)無事下りることができました。
石転び沢の光景は、イヌワシの舞と共に、お山からの、何にも勝るご褒美でありました。
参加された方々お一人おひとりが飯豊に愛でられますようにと祈念して止みません。
関係ホームページ
天狗平ロッジにみなさん集まって、準備に余念がありません。
前泊の綴さん、黄色い長靴がキマッテます。
前泊の綴さん、黄色い長靴がキマッテます。
立派な施設です。ふつう飯豊山荘ばかり目立ってこのロッジの存在に気付かない方もおられるかも知れません。素泊まりのみですが、上手に利用すれば、経済的です。
出発の時刻が迫って来ました。
さぁ、気合を入れて行きましょう。
梶川尾根は初っ端から一気の急登が続きます。
楢ノ木曲がりで休憩です。ふ~っと一息、本宮の清水さん。
さすが猛者ばかり、息の上がった人はいません。
湯沢峰で休憩です。
まっちゃん、こと松橋さん。快調ですか?
「大元締め」(笑)の井上邦彦さんです。
登りながらも、みんなの眼は「晩のおかず」(キノコ)を捜します。
井上さんの鋭い眼光は、晩の食材(!)を見逃しません。ブナの木にハリタケが・・・。
ブナハリタケをギュッとしぼって水分を抜き、軽くしました。
五郎清水はまだかな?
本家「五郎清水」です。岩の裂け目から冷たい水が湧きでます。
五郎清水でまったり。
滝見場からは生憎見えなかった梅花皮大滝が、少し上って、見えて来ました。
石転び沢です。「ほん石転び」出合の下で断裂してます。
登山道が侵食されてます。
今日の初仕事。笹でダムを造り、水による土砂の流出を防ぎます。
ネマガリダケを麻縄で縛って折り曲げ、復元力を利用して強度を増させる「竹田」式です。
ネマガリダケを麻縄で縛って折り曲げ、復元力を利用して強度を増させる「竹田」式です。
飯豊本山が姿を現してくれました。
ネマガリダケを折り曲げたものを何層にもびっしりと敷き詰め、最後に重い石を乗せて完成です。
秋色の稜線が青空と遊んでます。
梶川峰にて、筆者です。
丸森尾根の先にエブリ差岳が見えます。
前回の土嚢ダム、石ダムが「いい仕事してますねぇ!」
前回の補修を検証します。
予想以上にダムが効果を収め、井上さんの顔も自然と「ニンマリ」です!
北股岳と梅花皮岳。
池塘の側でお昼ごはんです。
草紅葉。秋色が漂います。
秋が深まりつつあります。
前回の石ダム、緑化ネットを補修・検証しながら進みます。
水道(みずみち)はどうかな?
ネットが土砂の動きを留めているようです。
土砂の動きが止まれば、草が根付きます。
ここはきっと一面の草紅葉となるでしょう!
稜線に少しずつ、ガスがかかり始めました。
地神山への稜線です。新潟側からもガスが押し寄せて来ます。
「元気」組(私も手を上げてしまいました)は先に行って、梅花皮小屋から烏帽子岳まで緑化ネットを運ぶことになり、急ぎます。
タカネマツムシソウ、いい色してます。
ガスが眺望を遮ります。
北股岳からの下りで、石転び沢が見渡せました。
梅花皮小屋が見えて来ました。さぁ、次は、緑化ネットを担いで烏帽子岳へ!
緑化ネット一巻、背にズシリ、勇躍、稜線を南へ。
事無く、烏帽子のちょい先まで「宅配」?を了えると、・・・
事無く、烏帽子のちょい先まで「宅配」?を了えると、・・・
夜はたくさんのお酒に、井上さんが仕留めた熊の「熊汁」、おじや、そしておそば・・・。
賑やかに夜は更けていきます。
喜多方の岩渕さん(左)、もう一人の破顔の方(笑)は小国の山本彰君かな?
左から筆者、本荘山の会の○○○っちと今野さん。