あるく

~山の恵みの備忘録~

桜は、頌う。

 桜が、頌いだしました。
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 桜は不思議な花、…日本人には特別な花です。
 この辺り、昨年は入学式の前に咲き始めるという前代未聞の?早さでしたが、
 今年は揺り返した様で、例年に近い開花となりました。

 いそがしいの「忙」とは能く書いたもので、「心」を「亡」(なくす)。
 天下の公共放送にかしましい、「ボ~ッと生きてんじゃねぇよ!」の啖呵。
 あの「ボ~ッと」の「ボ~」に当てるべきは、むしろ、この「忙」の字かな?
 小生、ちょっとした環境の変化があって、てんやわんや?
 「心」を蘇らせるには、もうちょっと、時間がかかりそうです。


 桜の花、その一輪一輪の、ひとすじの気持ちに澄ませられます。
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 『或る人曰わく、徳を以って怨みに報ゆるは如何。子曰わく、
 何を以ってか徳に報いん。直きを以って怨みに報い、徳を以って徳に報ゆ』
 とは、論語の一節。大意を酌めば(吉川幸次郎)…
 「相手方の悪意に対しても善意をもって報いよ、という説はどうでしょうか、
 と或る人が孔子に問うた。それに対して、孔子
 それでは善意に対して、何を報いよというのか。まっすぐなもの、
 それで悪意にむくい、善意によって善意にむくいよ」。

 また、かの新約書の主人公は、
 全世界の忘恩を背負う、善意そのものの神を仰いで曰う、
 『あなたがたの敵を愛しなさい。人に善を行ないなさい。…
 いと高き者は、恩を知らない者にも悪い人にも、情け深い方だからである』。
 
 
 花に悪意の、怨みの心など、あろうはずもない。
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